中央競馬のためにならない話

客観的事実・データから妄想を繰り広げます。

ツイッター@horsedatacも少しやってます

中央獲得賞金不完全ランキング(現在の賞金で換算した場合)

アーモンドアイ号がヴィクトリアマイルを優勝して国内獲得賞金が10億円を突破したと報じられています。ご存知のように現在の獲得賞金ナンバーワンはキタサンブラック号で、長らく破られなかったテイエムオペラオー号の牙城を破ったわけですが、近年の目玉GI競走の賞金高騰(すべてのレースの賞金が上がっているわけではなく、むしろ一時期より下がっているレースもあります)もあり、獲得賞金上位馬は近年の馬が占めることがほとんど。賞金ランキングが話題になるたびに、「昔の名馬の賞金を現代の賞金に換算するとどうなるのか」という声も一定数上がります。

今回、Twitterのフォロワーさんからそのようなリプライをいただいたのと、戦績集計の素地はあったので、この機会に「戦績はそのままに、現在の賞金体系で集計したらどのような賞金ランキングになるか」をやってみることにしました。このようなことにどれだけの意味があるかというのはありますが、お示しする結果を見るとわかるように、実際の獲得賞金では量れない、過去の名馬の活躍の度合いを定量的に見る(過去のこの馬は現代のこの馬並みの活躍だった、等)には良いのではないかと思います。

本来年末なり、秋競馬の番組発表時点(一律今年の賞金が適用できる)なりの区切りでやった方がいいのでしょうが、上位には現役馬がほとんどいないので、変な時期にやるのはご了承くださると幸いです。また、あとで述べるように、都合により集計対象としたのは中央重賞競走のみです。交流重賞は含んでいないので、ダート馬が上位に進出するには厳しいものとなっています。オープン特別や新馬戦等の賞金も含まないので誤差があることをあらかじめご了承ください。さらに、処理量の関係でろくに再チェックせずに数字を出していますので、集計ミスが含まれている可能性があると留意ください。このあたりを考慮してタイトルも「不完全ランキング」としました。順位の厳密性よりは各馬だいたいこの位置、というお遊びくらいに思ってくださると、こちらとしてはありがたいです。

賞金の集計ルールは以下のように設定しました。細かい話なので、気になる方のみご確認ください。

・集計対象は中央重賞競走のみとする。85年以前の重賞は「優駿達の蹄跡」*1記載の中央重賞で集計。オープン特別や一般競走は含まないため、厳密な結果ではない。青葉賞チューリップ賞のように当初オープン特別だったレースは重賞昇格後のみが対象。
中央競馬の本賞金の考え方に則り、重賞5着以内の賞金を加算する。この結果、集計対象となったのは約11,600頭。
・同着賞金も現行のルールに則り反映させる。
・最近年の賞金を使用。番組と賞金が発表されている春夏開催は2020年の賞金、秋開催は2019年の賞金。今年賞金が上がった大阪杯高松宮記念安田記念中山記念金鯱賞は今年の賞金。一時期に比して賞金が減ったレースも現行賞金とする。
・グレードが変わった重賞の場合、グレード変更前の賞金は現行の同グレード類似条件を準用。例えば、GII時代のフェブラリーSはGII相当の賞金、GIII時代はGIII相当の賞金とし、GIの賞金を適用しない。ただし、ホープフルS(GII)は重賞化当初から賞金がGI並み(通常の2歳GIIの倍近く)だったので、GIと同賞金にする。
・「同グレード類似条件」は同じグレードでも芝ダ障の別、牝限か否かの別、2歳3歳古馬の別、距離体系で賞金が異なるため、それを考慮する。例えば、GIIのフェブラリーSには古馬芝GIIの賞金(同じ芝でも多少の違いはある)を適用するのではなく、古馬ダートGIIの東海Sの賞金を適用する。
・85年以前は86年のグレードを準用。例えば85年以前の弥生賞セントライト記念GIII扱い(86年までGIII、87年からGII)とする。
・ノングレード重賞はGIIIとし、現行の同グレード類似条件を準用。
・ジャンプグレード導入前の障碍重賞は中山大障害春・中山大障害秋をGIとする。また、阪神障害S春、東京障害特別春、京都大障害秋をGIIとする(GII競走である阪神スプリングジャンプ東京ハイジャンプ(ジャンプグレード導入当時は春)、京都ハイジャンプ(当時は秋)の代替)。それ以外はGIII
阪神3歳S阪神JFの賞金を用いる。
フェアリーSは2歳12月に施行されていた時期も3歳牝限GIIIの賞金とする。
・3歳限定のエリザベス女王杯秋華賞の賞金を適用。
・東京開催のマイルチャンピオンシップ南部杯、京都開催のJBC3競走は当時の賞金のままとする。
・アラブの競走はサラ系競走に比べ賞金が全然違う(安い)ので細かい設定を諦め、セイユウ記念やタマツバキ記念の95年(最終年)の賞金を芝ダ障によらずすべての年に割り当てる。
・今年グレードが上がる富士SGIIIとして集計する。

上位50頭の結果は以下のとおりです。「換算賞金」が現在の賞金で重賞戦績を手集計した結果、単位万円。「実際の本賞金」が賞金ランキング等で表に出る数字と思ってください(こちらには一般競走の結果も含みます)。

順位馬名換算賞金実際の本賞金
1テイエムオペラオー210,600175,787
2キタサンブラック184,300181,320
3シンボリルドルフ175,80068,482
4スピードシンボリ172,17016,321
5オグリキャップ165,50088,830
6ディープインパクト162,500132,400
7ブエナビスタ155,600130,580
8オルフェーヴル152,650122,220
9ゴールドシップ151,770130,820
10ジェンティルドンナ151,330125,190
11ウオッカ143,600123,200
12スペシャルウィーク140,600102,400
13ゼンノロブロイ134,100108,680
14シンボリクリスエス125,30095,550
15メジロマックイーン119,00099,810
16ナリタブライアン118,25089,510
17シンザン115,6006,022
18ハクチカラ113,7701,657
19タップダンスシチー112,830106,880
20リユウフオーレル110,2703,868
21ダイワメジャー109,27094,540
22テンポイント108,70032,842
23メイショウサムソン108,40098,150
24アンバーシャダイ105,50046,205
25グラスワンダー104,27067,740
26カネミノブ103,99034,056
27グリーングラス102,10032,845
28ナリタトップロード100,83092,270
29エアグルーヴ99,80078,350
30ドリームジャーニー99,73083,520
31トウカイテイオー99,20060,470
32メイショウドトウ96,30090,900
33トウショウボーイ94,90028,077
34カンパニー94,72092,340
35マヤノトップガン94,30075,309
36シュヴァルグラン94,11099,020
37アーモンドアイ94,10094,380
38ダイワスカーレット93,80074,400
39シーザー93,0502,731
40ミホシンザン92,98048,468
41メジロブライト92,30081,130
42ビワハヤヒデ91,70081,740
43ニッポーテイオー91,05054,499
44カブトシロー91,0057,381
45スワーヴリチャード89,10087,310
46カツラギエース88,30041,068
47メジロアサマ87,65018,737
48リスグラシュー86,88086,560
49ハイセイコー85,80021,957
50ヒシアマゾン84,97068,690

※「実際の本賞金」の集計結果はTARGET frontier JV(元データはJRA-VAN DataLab.)によるJRA本賞金。86年以前も走った競走馬の賞金はWikipediaを参照(付加賞金等が含まれている?)、万円未満四捨五入。

当然ながら、有馬記念ジャパンCのような、現在1着賞金がすごいことになっているレースで活躍した過去の名馬が上位に進出する結果となりました。
予想はされましたが、1位はやはりテイエムオペラオー号。現代の賞金にすると20億円どころか21億円ホースになってしまいます。2位はキタサンブラック号。最近の馬なのでほぼ誤差がないですが、3位以下の過去の名馬より上にいるのはさすがの実績。以下は意外と最近の馬が多いです。昔に比べて重賞の整備が進み、今回の集計方法だと賞金を加算できるレースが多いというのも一因でしょう。そんな中にあって上位に食い込んでいるシンボリルドルフ号、スピードシンボリ号、オグリキャップ号は、各馬の実績がキタサンブラック号やディープインパクト号に比肩するものであったと実感できます。この3頭はいずれも有馬記念を2勝しているのも集計上大きなポイントですね。
現役でアーモンドアイ号に次ぐのはオジュウチョウサン号ですがそれでも93位、平地の現役馬となると157位のブラストワンピース号まで下がることになります。

牝馬を抽出して換算賞金上位20頭を見ました。

順位馬名換算賞金
1ブエナビスタ155,600
2ジェンティルドンナ151,330
3ウオッカ143,600
4エアグルーヴ99,800
5アーモンドアイ94,100
6ダイワスカーレット93,800
7リスグラシュー86,880
8ヒシアマゾン84,970
9トウメイ80,700
10ホマレボシ76,240
11スイープトウショウ75,340
12メジロドーベル70,360
13スウヰイスー59,030
14ダンスパートナー57,700
15ショウナンパンドラ57,450
16タカハタ56,400
17クインナルビー55,600
18アパパネ54,520
19ダンスインザムード54,400
20パスポート54,190

牝馬20位のパスポート号で、全体の166位に位置しています。近年の歴戦の名牝たちは、過去と比べても圧倒的だということがよくわかります。トウメイ号やホマレボシ号は有馬記念を優勝しているので、それが上位進出の原動力になっています。
アーモンドアイ号以外の現役ではラッキーライラック号がパスポート号のすぐ下におり、以前実績についてTwitterでも述べましたが、歴々の名牝に肩を並べるところまで来ています。

障碍重賞の結果のみを抽出して上位20頭を見ました。

順位馬名換算賞金
1オジュウチョウサン70,040
2バローネターフ47,900
3グランドマーチス44,870
4アップトゥデイト42,920
5ポレール36,220
6コウエイトライ33,640
7ゴーカイ32,220
8キングジョイ31,670
9メルシーエイタイム30,270
10ファンドリナイロ30,160
11メジロアンタレス29,740
12フジノオー29,000
13ケイティタイガー28,600
14シンボリクリエンス27,060
15キングスポイント26,890
16オースミムーン25,670
17ライバコウハク25,610
18ブロードマインド24,450
19キョウエイウオリア23,850
20パンフレット23,690

障碍競走の獲得賞金は平場オープンやオープン特別の賞金の有無でけっこう変わってくるので、実際との乖離は平地の上位馬以上に大きくなります。
今回の集計スタイルでも史上最強ジャンパーのオジュウチョウサン号が貫録のトップ。出走レースの多くが重賞で、賞金をほとんど加算できたことも大きいです。獲得賞金約5億円のゴーカイ号や4.5億円のコウエイトライ号が思ったほど上位にいないのは、平場OPやOP特別が加算されていないこともありますが、現役時の賞金が現在より高かったため、現在の賞金で計算するとかえって目減りするというのも一因としてあります。オジュウチョウサン号に次ぐ現役ではシンキングダンサー号が障碍界で54位、上位を脅かすにはまだまだです。

これ以上の細かい分析についてはとりあえず措きます。賞金が大きく変更になった場合にまたできたら…というのはありますが、そういう変更が簡単に適用できない集計方法をとってしまったので、一回きりの集計になると思います。もっとも、ジャパンC有馬記念が1着5億円くらいにならない限り、傾向としては大きく変わらないでしょう。上位陣の壁はなかなか厚く、現役最高賞金のアーモンドアイ号もまだこの位置。先々上位に食い込む馬は出てくるでしょうか。

*1:https://ahonoora.com/ いつもお世話になっております

新人騎手の北海道開催騎乗成績

新人騎手がデビューしておよそ5ヶ月。今年の新人騎手は見事なスタートダッシュを見せた 斎藤騎手を筆頭に、なかなか粒揃いの印象。夏競馬が始まって、東西主場で騎乗している新人騎手は岩田望騎手以外やや苦しんでいるように映りますが、目下元気なのが北海道シリーズ参戦組です。
特に6勝を挙げた団野騎手、4勝ながら3着が9回の菅原明騎手には馬券的にお世話になった競馬ファンも多そう。団野騎手は藤沢和厩舎からの依頼も受けるようになり、北海道続戦なら続く札幌開催でますますの飛躍を予感させます。ちなみに、先週団野騎手がレッドサイオン号で挙げた勝利は、藤沢和厩舎の30年以上、通算1,500勝にも届こうかというキャリアの中で、厩舎初の「関西の3kg減騎手による平場優勝」。また、団野騎手の藤沢和厩舎の管理馬への騎乗数(3鞍)は、既に関西の3kg減騎手の平場最多騎乗数(これまで2鞍が最高)となっています。

さて、函館開催を終えての団野騎手の成績は60鞍騎乗で6勝、勝率はちょうど10%。これは新人騎手の北海道開催の成績としてはけっこういいのでは?と思ったので、一通り調べてみました。
調べた対象は、86年以降デビューの競馬学校卒業騎手のうち、デビュー年に北海道開催で騎乗した全騎手。2年目の年に初めて北海道に来た、というような例は除き、あくまでデビューした年に騎乗した例のみです。この成績を函館、札幌、北海道合計で見て、参考に勝率も併記しました。北海道シリーズは97年に開催順が札幌→函館から函館→札幌になっているので、整理表は96年以前と97年以降の2つとしています。本来は他にどんな騎手が騎乗していたか、例えば去年の札幌はモレイラ騎手が騎乗していたから仕方ない、というような他者を要因とした成績への影響もあるでしょうが、考えたらキリがないのでここでは無視して、純粋に個々の成績がどうだったかで見ています。

騎手札幌函館合計
成績勝率成績勝率成績勝率
1986松永幹夫(10.7.8.59)11.9%(8.13.10.44)10.7%(18.20.18.103)11.3%
横山典弘(4.2.3.24)12.1%(2.4.5.23)5.9%(6.6.8.47)9.0%
森勝義騎乗なし(0.0.0.5)0.0%(0.0.0.5)0.0%
1987塩村克己騎乗なし(7.4.2.25)18.4%(7.4.2.25)18.4%
長峰一弘騎乗なし(0.3.4.11)0.0%(0.3.4.11)0.0%
合谷喜壮(0.0.1.43)0.0%騎乗なし(0.0.1.43)0.0%
1988岡潤一郎(6.14.15.50)7.1%(4.3.4.22)12.1%(10.17.19.72)8.5%
菊沢隆徳(3.3.6.36)6.3%(4.7.12.31)7.4%(7.10.18.67)6.9%
千田輝彦(3.2.2.38)6.7%(3.1.3.27)8.8%(6.3.5.65)7.6%
内田浩一騎乗なし(3.3.3.29)7.9%(3.3.3.29)7.9%
横田雅博(0.0.0.12)0.0%(2.1.1.22)7.7%(2.1.1.34)5.3%
1989角田晃一開催なし(12.7.8.44)16.9%(12.7.8.44)16.9%
佐藤哲三(4.5.13.45)6.0%(4.5.13.45)6.0%
山田泰誠(4.5.9.32)8.0%(4.5.9.32)8.0%
高橋明(0.2.0.5)0.0%(0.2.0.5)0.0%
小野次郎(0.0.1.6)0.0%(0.0.1.6)0.0%
1990小原義之(5.5.4.64)6.4%(0.2.1.8)0.0%(5.7.5.72)5.6%
北沢伸也(3.1.2.14)15.0%(1.6.3.27)2.7%(4.7.5.41)7.0%
久保田英敬(4.1.1.28)11.8%(0.0.2.9)0.0%(4.1.3.37)8.9%
玉ノ井健志(0.2.3.29)0.0%(1.3.5.31)2.5%(1.5.8.60)1.4%
1991橋本広喜騎乗なし(8.10.7.28)15.1%(8.10.7.28)15.1%
藤田伸二騎乗なし(4.0.2.35)9.8%(4.0.2.35)9.8%
徳吉孝士(2.4.4.40)4.0%(1.1.3.15)5.0%(3.5.7.55)4.3%
四位洋文(0.4.3.29)0.0%(1.2.0.3)16.7%(1.6.3.32)2.4%
河北通騎乗なし(1.2.2.13)5.6%(1.2.2.13)5.6%
1992横山義行(4.5.8.50)6.0%(7.9.4.43)11.1%(11.14.12.93)8.5%
吉永護(1.3.1.35)2.5%(1.1.2.9)7.7%(2.4.3.44)3.8%
後藤浩輝騎乗なし(2.0.3.15)10.0%(2.0.3.15)10.0%
1993亀山泰延騎乗なし(5.7.3.25)12.5%(5.7.3.25)12.5%
飯田祐史騎乗なし(4.3.7.41)7.3%(4.3.7.41)7.3%
川合達彦騎乗なし(4.3.0.17)16.7%(4.3.0.17)16.7%
藤井正輝(1.0.1.34)2.8%(3.0.4.23)10.0%(4.0.5.57)6.1%
小林徹弥(2.4.3.22)6.5%(0.0.2.2)0.0%(2.4.5.24)5.7%
1994菊地昇吾(5.5.4.41)9.1%(4.2.3.29)10.5%(9.7.7.70)9.7%
岩部純二(3.1.3.38)6.7%(0.2.1.28)0.0%(3.3.4.66)3.9%
吉田豊(0.3.5.62)0.0%(0.4.6.28)0.0%(0.7.11.90)0.0%
小林久晃騎乗なし(0.0.0.3)0.0%(0.0.0.3)0.0%
1995石山繁(2.1.3.27)6.1%(0.0.0.4)0.0%(2.1.3.31)5.4%
青木芳之(0.1.0.18)0.0%(1.3.3.28)2.9%(1.4.3.46)1.9%
野元昭嘉(1.0.0.3)25.0%騎乗なし(1.0.0.3)25.0%
1996田村真来騎乗なし(0.0.0.3)0.0%(0.0.0.3)0.0%

騎手函館札幌合計
成績勝率成績勝率成績勝率
1997池田鉄平(3.2.1.37)7.0%(1.0.5.52)1.7%(4.2.6.89)4.0%
武士沢友治騎乗なし(0.1.2.42)0.0%(0.1.2.42)0.0%
1998太宰啓介(11.8.5.73)11.3%騎乗なし(11.8.5.73)11.3%
荻野要(4.6.2.46)6.9%(2.4.10.58)2.7%(6.10.12.104)4.5%
1999二本柳壮(1.2.8.38)2.0%(6.3.6.63)7.7%(7.5.14.101)5.5%
高田潤騎乗なし(2.4.1.35)4.8%(2.4.1.35)4.8%
菊池憲太(0.0.3.14)0.0%騎乗なし(0.0.3.14)0.0%
2000小林慎一郎(2.2.3.38)4.4%(5.0.8.43)8.9%(7.2.11.81)6.9%
梶晃啓(1.4.2.51)1.7%(4.4.1.52)6.6%(5.8.3.103)4.2%
田嶋翔(2.1.3.41)4.3%(0.0.0.5)0.0%(2.1.3.46)3.8%
鈴来直人騎乗なし(0.1.0.13)0.0%(0.1.0.13)0.0%
2001川島信二騎乗なし(2.3.5.48)3.4%(2.3.5.48)3.4%
大沢辰也(0.0.0.17)0.0%騎乗なし(0.0.0.17)0.0%
2002南井大志(3.1.1.19)12.5%騎乗なし(3.1.1.19)12.5%
2003長谷川浩大(7.7.8.57)8.9%(3.0.1.18)13.6%(10.7.9.75)9.9%
石橋脩(1.2.5.53)1.6%(7.4.1.57)10.1%(8.6.6.110)6.2%
北村浩平(4.5.4.74)4.6%(3.10.4.57)4.1%(7.15.8.131)4.3%
高井彰大騎乗なし(2.4.7.32)4.4%(2.4.7.32)4.4%
鈴木慶太(0.0.0.15)0.0%(0.0.2.35)0.0%(0.0.2.50)0.0%
2004藤岡佑介(6.4.6.71)6.9%(3.6.8.53)4.3%(9.10.14.124)5.7%
津村明秀(2.1.2.28)6.1%(0.2.1.46)0.0%(2.3.3.74)2.4%
丹内祐次騎乗なし(2.1.0.6)22.2%(2.1.0.6)22.2%
高野和(1.1.4.22)3.6%(0.1.0.21)0.0%(1.2.4.43)2.0%
2005大野拓弥(4.2.3.28)10.8%(1.3.4.58)1.5%(5.5.7.86)4.9%
塚田祥雄(1.2.2.22)3.1%(3.3.1.13)15.0%(4.5.3.35)8.5%
小島太一(1.4.4.23)3.1%(2.2.1.23)7.1%(3.6.5.46)5.0%
2006的場勇人(1.1.1.34)2.7%(4.2.4.72)4.9%(5.3.5.106)4.2%
北村友一(2.5.2.38)4.3%騎乗なし(2.5.2.38)4.3%
黛弘人(1.0.1.50)1.9%(0.0.3.45)0.0%(1.0.4.95)1.0%
千葉直人騎乗なし(0.0.3.23)0.0%(0.0.3.23)0.0%
2007草野太郎騎乗なし(2.1.0.18)9.5%(2.1.0.18)9.5%
丸田恭介(1.0.0.27)3.6%(0.3.1.27)0.0%(1.3.1.54)1.7%
池崎祐介(0.0.0.2)0.0%(0.0.0.7)0.0%(0.0.0.9)0.0%
2008三浦皇成(18.21.10.114)11.0%(23.11.19.84)16.8%(41.32.29.198)13.7%
大江原圭(0.0.0.30)0.0%(0.0.1.11)0.0%(0.0.1.41)0.0%
2009丸山元気開催なし(3.4.6.80)3.2%(3.4.6.80)3.2%
小野寺祐太騎乗なし(1.0.3.57)1.6%(1.0.3.57)1.6%
国分優作騎乗なし(0.1.3.56)0.0%(0.1.3.56)0.0%
2010西村太一(3.2.1.62)4.4%(1.2.3.44)2.0%(4.4.4.106)3.4%
川須栄彦騎乗なし(4.1.3.35)9.3%(4.1.3.35)9.3%
2011杉原誠人(1.1.0.17)5.3%騎乗なし(1.1.0.17)5.3%
横山和生騎乗なし(1.0.1.25)3.7%(1.0.1.25)3.7%
2012菱田裕二(2.4.1.37)4.5%(4.2.6.50)6.5%(6.6.7.87)5.7%
長岡禎仁(0.1.0.2)0.0%(0.0.0.4)0.0%(0.1.0.6)0.0%
2013伴啓太(4.3.6.72)4.7%開催なし(4.3.6.72)4.7%
城戸義政(2.7.1.66)2.6%(2.7.1.66)2.6%
2014小崎綾也(7.1.5.64)9.1%(8.9.9.69)8.4%(15.10.14.133)8.7%
井上敏樹(1.1.4.54)1.7%(2.2.3.59)3.0%(3.3.7.113)2.4%
2016坂井瑠星(6.5.4.64)7.6%(4.5.7.72)4.5%(10.10.11.136)6.0%
菊沢一樹(0.0.0.20)0.0%騎乗なし(0.0.0.20)0.0%
2017横山武史(4.4.5.44)7.0%(3.6.5.65)3.8%(7.10.10.109)5.1%
2018西村淳也(1.7.7.37)1.9%騎乗なし(1.7.7.37)1.9%
2019団野大成(6.3.2.49)10.0%未騎乗(6.3.2.49)10.0%
菅原明良(4.2.9.58)5.5%(4.2.9.58)5.5%
亀田温心(2.1.2.40)4.4%(2.1.2.40)4.4%
斎藤新(0.0.0.6)0.0%(0.0.0.6)0.0%
大塚海渡(0.0.0.1)0.0%(0.0.0.1)0.0%

ぱっと見で読み取れると思いますが、デビュー年に北海道で騎乗して勝率10%に達する例は稀。新人騎手の北海道勝率10%は、見るからにエグい*1成績を残した三浦騎手以来11年ぶりのことです。ある程度騎乗した上で北海道勝率10%以上を記録した新人騎手の多くが、その後GIや重賞で活躍しているだけに、北海道開催スタートまで2勝と苦しんだ団野騎手もきっかけを掴んでいるなら先々明るいかもしれません。
開催の勝利数としても、北海道前半の開催で6勝した例はあまりなく、これだけ勝てれば上々という印象。近年函館で6勝以上した騎手だと坂井騎手、小崎騎手、三浦騎手、藤岡佑騎手、長谷川騎手ですか。その後の成績にやや幅はあるものの、彼らくらいの活躍は見込めそうです。
ほか滞在している菅原明騎手、亀田騎手は過去と比較しても水準程度でしょうか。菅原明騎手は札幌続戦とした場合、函館で勝ち切れなかった馬への継続騎乗がかなえば、成績が上がりそう。亀田騎手は現状人気馬での上位進出がほとんどで穴馬を持ってこられていないので、水準程度とはいえ少し気になるところです。

このように並べてみると、新人騎手のその後の活躍は夏競馬の成績とある程度の相関がありそうですね。勝率10%、開催半分で5,6勝というのがひとつの基準になるのではないでしょうか。東西主場でも同様の傾向になるかは見てみないとわかりません(そして実際に確認する意欲はあまりない)が、少なくとも北海道開催ではこのようなことが言えそうです。

それにしてもこう見ると騎乗数、勝利数とも断トツの三浦騎手が本当に際立っています。いまだ中央GIの優勝がない、高額条件でいまいち目立たないなど揶揄されがちな騎手ではありますが、20代のうちに800勝近く挙げられそうなのは立派。若手が育ちにくい関東において、ここ15年くらいでの最高傑作であることは疑いようがないと思います。デビュー年に北海道開催で40勝を挙げる騎手など、この先出ないのではないでしょうかね。

*1:あまりこういう表現は使うべきではないのでしょうが、他と比較しての印象が「エグい」以外の何物でもなかったので…

同母の3きょうだいが同一日に出走した例

6月8日にこんなリプライをいただきました。

今日の府中でアンティフォナの仔が三頭出ていました。同一開催日の開催場で三兄弟以上の出走は珍しい気がするのですが、もし気が向いたらで構いませんので、他の例呟いてみていただけないでしょうか。

きょうだい2頭であれば、同一日・同一場どころか同じレースに出走することもたまにありますが、確かに3きょうだいが同じ日に出走するというのは珍しいように思います。ましてや開催場も一緒となるとなおさら…ということで調べてみました。
調べた対象は、中央出走歴のある産駒が3頭以上いる(つまり産駒が3頭いても未出走馬がいる場合は除く)繁殖牝馬の仔。実際に戦績を確認した競走馬単位で見ると約11万頭です。当初海外で繋養され、その後日本に輸入された繁殖牝馬の産駒(例えば母ホワイトウォーターアフェア)はマル外馬含め同一母として一括で扱えるのでそのあたりも含め調べていますが、母ヘヴンリーロマンスのように、最初日本で繋養され、その後海外に渡った繁殖牝馬の産駒はJRA-VAN Data Lab.上では同一母として紐付けされていないようなので、そのへんは調べ切れていません。数はかなり少ないでしょうけど。
調べる手間は一緒なので、開催場が同じ3きょうだいだけではなく、開催場が違っても同一日に出走したケースも拾っています。以下に拾ったすべての例を示します。絞り込み・抽出に際しては筆者の目という人為的要素が多分に入っており、細心の注意を払っているものの、見落としがある可能性は否定できません。ご了承ください。

表の「出走馬」は年齢順で、左ほど年長です。「出走場」は「出走馬」の順に対応しておらず、関東主場→関西主場→第三場の順で出走頭数を記載しています。数字のない開催場は1頭出走。日付はYYMMDD表記で書いています。行ごと着色しているケースは同一場に3きょうだいが出走したケース。また、出走馬に関して、下線のついた馬は最終キャリアがオープンクラス(平地オープンあるいは障碍1勝以上)の馬、太字は当日オープンクラス出走馬です。下線があるけど太字でない馬は将来のオープン馬が条件戦に出走した例、太字だけど下線がない馬はその後降級、あるいは格上挑戦等により最終的に条件馬として終えた例。最終キャリアはTARGET上の収得賞金1600万円で一律の線引きを行いました。

日付母馬名出走場出走馬(年齢順)
860106ダイタクブレインズ京都3ダイタクアルタス、ケンタッキーソロン、リープハーバー
860208ダイタクブレインズ中京3ダイタクボウスト、ケンタッキーソロン、リープハーバー
860405ムーンストローク阪神3ホクテンプリンス、リワードダンカン、リワードシャンテイ
860427ホンチヨウ東京2、新潟キンシャル、パーシャンギフト、ホッカイジャッジャ
861122ゼニスクイン東京3テスコアイビー、シャコーキクオー、キングミキオー
861122マツフラワー京都3メロディスキー、タイセイスキー、リープハーバスター
861220ニシノアイゲツ中山、阪神2ニシノユニバック、プレジデントシチー、セントアルプス
870207ナリオン東京、小倉2リンデンアモン、クリスタンアモン、リュウマゼスティ
870221アンチースター京都2、小倉ワンダーエリート、ワンダーフェアー、ワンダードレッサー
881120ソロナシロー東京、福島2マロンシロー、ブランドアリス、セントビッド
900127メドースポート東京2、小倉ブロンズターフ、パルミラターフ、ユーコーゲイル
900708ザツツマイパル福島、札幌2ザッツマイウェイ、ザッツマイドリームアメリカンメモリー
900721タニノグレースフル新潟、小倉、札幌カタリナラビット、ニホンピロタロー、ダンディアンバー
900922ビンテージ函館3マチカネヒメギミ、マチカネミユキ、マチカネクロガネ
910310メジロチエイサー中山3メジロアニタメジロライアンメジロランバン
910427ノトビート東京、京都2チョウカイビート、ロンサムボーイ、ハナノロンシャン
910526ユアン東京2、京都リアルブライトン、スロクルージュシャコーグレイド
910714フアインフレーム小倉2、札幌トシグリーン、リアルファイン、トシロード
911117ネヴアーイチバン京都3ダイタクヘリオス、ダイタクミストラル、ダイタクガイア
911201ヤマニンポリシー中山2、阪神ヤマニンドルフィン、ヤマニンゼファー、ヤマニンミッション
920315シヤトーオー中山2、阪神ワイドアンサー、アサクサモーゼルマイネルアタック
920425ハードエントリー東京、京都、新潟ホリノウイナーハローキティー、ブルーパラダイス
920502テンマフブキ東京3ハヤテフライデイ、ハヤテマジシャン、シンヨウヒカル
930320ナルタキグロリー阪神、小倉2トーワビゼン、アタゴプリティーピノキオビューティ
931010ビクトリアピーク東京、京都2ヤマタイコク、スズタカクイーン、タンタシヨン
931023メジロクインシー東京、福島2メジロフェンディー、メジロオンタケ、メジロライリー
931120スイートヘツド東京3シャマードシンボリ、ニッポースイート、ニッポーカイウン
931225カミノイナズマ中山、阪神2セフティーシルバー、ユーワガリバー、セフティーバトル
940618ネヴアーイチバン中京3ダイタクミストラル、ダイタクイチバン、ダイタクグランツ
940619クイーンウインド福島、中京、札幌アルティラード、リアル、ハローウエス
940702クイーンウインド福島、中京、札幌アルティラード、リアル、ハローウエス
940730アラタマビート札幌3アラタマワンダーアラタマローズ、アラタマリード
950422トーワヘレン東京2、福島トーワダーリン、トーワメロディー、トーワスピーディー
950521キリプリンセス中京3エドノマツ、エーコーワイズ、リックムーンライト
950604シヤトーダンサー東京2、中京ドラゴンダンサー、ミスエメラルド、ドラゴンベリファ
951008スキーダブル東京、新潟2スペルバウンドテイエムオオジャ、ブリリアンガール
960608タケベンチヤー中京2、札幌セフティグランダー、マンダラヴィエント、トライミー
961027アンフイニイ東京2、新潟マイヨジョンヌ、ユーワケリガン、アンソレイユ
970504ダブルバンドルズ東京3ダブルユアホリデーアサクサコンドル、メイクマイバンドル
970831オオミーアキノ新潟、小倉2キョウエイクロップ、クラシックメール、ドルフィンソナー
971004メジロフイーシヤー東京3ショウナンサンサン、ショウナンナンバー、ショウナンライブ
971101ミスビツクマーク京都、福島2ダイコクバシラ、ミスキャンバス、ヘクターマーク
980822カネダイロマン札幌3コアレスロマン、プリオールパワー、プリオールタイプ
981025サニースルー東京2、福島サニーワールド、プルーブトゥルー、アフタヌーンブレス
981107オオミーアキノ東京2、京都インターブラボー、キョウエイクロップ、ドルフィンソナー
990213Katies東京、京都2ヒシイースター、ヒシナイル、ヒシピナクル
990220ゾウゲブネメガミ東京、京都、中京オースミダンシング、サフィニアタイキアドミラル
990417タマモダイヤモンド中山、中京2オンザトップ、ダイヤモンドピアス、オープンマーチ
990522スリーリリック中京3、新潟スリーパーク、スリオウイン、スズカリオン、スリーリリカル
991106スワンスキー東京3シグナスヒーローアポンマイワード、ローレルワルツ
991114Katies東京、京都、福島ヒシナイル、ヒシレイホウ、ヒシピナクル
000325ベターガルソンヌ中京3ガルソンロワール、ガルソンビクトリ、ベターミストラル
000325グロリエラ阪神、中京2サイレンスホーラー、イアラセレブレイト、トーホウジェネラル
000716アランヴァンナ小倉2、函館ピサノサンデー、アトゥ、ミスサルデニア
000730トミアルコ福島2、函館タイトスクイーズ、リズムコーダ、エンタイヤティ
000902アイノサチ中山3アイノブラザー、アイノリップ、アイノフォーエバ
000902プリティラッキー小倉2、札幌ユーセイシュタイン、ジョイラックノート、カネスレディ
000909マルサンホマレ阪神2、札幌マルサンミッキー、ミッキーダンス、タヤスマサル
001007ジュウニヒトエ京都3ジェイモード、ユーアーザドクター、ザッツゴージャス
001118ダンシングスズカ京都2、福島ゴーイングスズカ、サワヤカスズカ、サンレイスズカ
001125シヨノリーガル京都2、中京バイアリーガル、マサムテキ、エーピーマッハ
001209イソノルーブル阪神2、中京イソノウイナー、イソノブレーヴ、イソノキセキ
010121ナイトオブスターズ中山3アースオブグリーン、ロバリーダッシュ、マイネステラ
010204キャスリーン東京、京都、小倉ブルックリンハイツ、シルバーアロー、ナリタジーニアス
010415インバレル中山3ミホギャラリー、ショウナンカレッジ、イクスカーション
010429アンドレヤノバ東京、福島2スイートペルシーク、シンボリアトランタ、シンボリベレッタ
010504オンワードハツピー東京2、福島オンワードニートオンワードメテオオンワードバルトー
010811ヤクモアサカゼ新潟2、小倉ヤクモマーキュリー、ヤクモラフィアン、ヤクモジェネラス
011104タマモルビー東京、京都2タマモルビーキング、タマモルビースター、モンシェリ
011124ビューティフルゴールド東京2、京都ビッグサイレンス、ビッグハンタービッグゴールド
011201グリーンスミレ阪神2、中京チアズガッツ、チアズチャンプチアズシャイニング
011201ロングバージン阪神、中京2マヤノユウシ、ドラゴンマドンナ、ロングカイザー
011208アラホウトク中山、阪神、中京アラマサダンサー、オースミコンドル、セタガヤウタヒメ
020203カルメンシータ京都、小倉2トロットスタープリンスヤンクス、マキシマムスピード
020316クルジェアムール中京3ユウターアムール、ユウタールビー、フジローレル
020317ハミングダンサー阪神2、中京チアリーダー、ドラゴンバッハ、ツーショット
020324プロポーション阪神3キタサンチャレンジ、カネツフラップ、カネツテンビー
020414サラトガワールド中山2、阪神ケイアイハリケーン、ケイアイチャチャ、ケイアイギャラリー
020616コクサイリーベ福島、阪神2キングカーネギー、ダイナミックパレス、タツニッコウ
020720アナスミラビリス新潟2、函館チェイスユアラヴ、ピュールアムール、トーセンデルマーレ
020803ファンシードレス新潟2、函館ティンバードール、ウインプレジール、ファンシーチークス
020818メイショウマロニエ小倉3メイショウドメニカ、メイショウカンウ、メイショウジンライ
020908スケアヘッドライン阪神、新潟2インターサクセス、スクエアアウェイ、ワンモアチャッター
020929ボンヌシャンス札幌3トランクイリティー、グレートロバリー、アメイジングバイオ
021102ビューティフルゴールド中山2、京都ビッグサイレンス、ビッグハンタービッグゴールド
021116アイアムクロス京都2、福島タマモミニスター、メローライフ、タマモガルチ
021130ミドルフォークラピッヅ阪神2、中京オースミステイヤー、ロードグランディス、サンレイラピッヅ
030223スウィートステップ中山2、京都ミルキーサイファ、スウィートダンス、ダイワヴァイタル
030309リファン阪神2、中京フミノトップヒル、フミノトップヘイロ、フミノシンデレラ
030330サーストンフラッグ阪神、中京2テイエムサンデー、ケイシンミツル、イブキレクイエム
030615トミアルコ東京3ゴールデンアックス、レディーエンブレム、アレグレッツァ
030621ノンストップレディ阪神、函館2ノンストップラブ、ブレーヴドライバー、ノンスタンダード
030706シロキタベルガニエ福島、阪神、函館シロキタティターン、シロキタマイベスト、シロキタミラク
030810エスジービアンカ新潟、小倉、函館エスジーバーニング、エスジーナタリー、エスジービーム
030823サベージレディ小倉2、札幌ハギノプリンス、ハギノヴァルカン、ハギノエキセレント
031102ベラドンナ東京2、福島ベルモントエスト、ベルモントパティ、ベルモントエリカ
031227マイネレーベン中山、阪神、中京マイネヴィータマイネルエフォール、マイネルスペリオル
040424シーフェリシア京都2、福島シーアドニス、シーロンパー、シーキャロル
040516プレジャートレジャー東京3ハコダテサンサン、タマモトレジャー、ドルフィンゴールド
040516クールドフランス京都、新潟2メイショウケリー、エアココ、ゴールドフランス
040529モールドローラー東京、中京2モールドエクセレー、マルノウエスタン、ライブリグリーン
040606リンガスマドンナ東京2、中京リンガスハンター、リンガスローレル、リンガスゴジー
040904ケイシュウミリオン小倉2、札幌セイランクイーン、アバンテ、ウインクルスパーク
041023ファゼンデイロ東京2、福島ケイビイスパイダー、バードントロフィー、リキサンセレブ
050206ミヤビサクラコ京都、小倉2キングオブサンデーロイヤルキャンサー、ジョウノオーロラ
050305キタノオゴジョ中京3キタノスザク、ビッグオスカー、ビッグファントム
050417イクスペクトトゥシャイン中山、福島2カフェブルックリン、シャドウハーツ、スプレンデス
050424ゴールデンサッシュ京都2、福島キャッチザゴールドレクレドールプリンセスゴールド
050710ファンドリポポ阪神3ポートガルチ、ファンドリストーム、ポートエレガント
050814ファーストアクト小倉2、札幌ルポルタージュヘヴンリーロマンス、カミングトゥルー
050911キトゥントリックス中山、阪神、札幌ハウズトリックス、ジェリクル、フェイトトリックス
051225サスペンスクイーン中山2、中京アチーブフィート、フレッチアドーロ、ユキノマーメイド
060212サマニベッピン東京、京都、小倉ビックリバコ、レディインブラック、エプソムシーザー
060402ブリリアントベリー中山、阪神2ニューベリーカンパニー、ゲイル
060408トウカイパステ中山、阪神2トウカイエールトウカイカムカムトウカイルナ
060422ベイフィオーリ東京2、福島オールゲイティーシュフルールクルミチャン
060423タックスヘイブン東京2、京都ヒシアトラスキャピタルフライトアクロスザヘイブン
060521サンデーエイコーン東京、中京、新潟ワキノカイザー、エイコーンリング、ハンドレッドスコア
060528ラテルネ東京2、中京カラメルアート、ダブルキング、トップオブツヨシ
060709エルレイナ福島、京都、函館エルカミーノモノポール、マルカグレイシー
060722マリアフアイヤー新潟、小倉、函館アスカノエナリー、ヤマテプログレス、エイシンイップー
060805ウインクドリーム新潟、小倉、函館シルクダッシュ、シルクホームラン、ファイブオース
060827タカイロドリゴ新潟2、札幌マイネルソロモン、ユウタージャック、ユウタージパング
060930ベルガール中山3トーセンベルボーイ、セレナガール、タケデンシルヴァン
061021ツィンクルブライド東京、京都2ツィンクルヴェール、ペールギュント、ビンチェロ
061111パープルホワイト東京3トラッドスキーム、パープルプローズ、パープルストック
061223ワンダーヘリテージ阪神2、中京ワンダーゼネラス、ワンダースピード、ワンダーグラス
070210スリーエフ東京、京都、小倉ルタンティール、サッサイア、ベルベットイーグル
070210メイショウガーベラ京都、小倉2メイショウアズーロ、メイショウセレット、メイショウコレット
070225ケイティーズファースト中山2、阪神トールハンマープリンセスドルチェ、ケイアース
070331ダイワジュリエット中山2、阪神ラガールージュ、ダイワティグリス、マイネヴェロナ
070826ダンサーズシューズ新潟2、小倉ロングヘラクレス、ビーモブホープ、オーシャンウインド
070917リザーブシート阪神、札幌2ソリッドプラチナム、ホッテストチケット、ハーマジェスティ
070930プリンセスリーマ阪神3プリンセスルシータトロフィーディール、ミラクルプリンセス
071216ニシノチャペル阪神2、中京ニシノイツマデモニシノコンドコソ、ニシノノイジー
080518マイワイルドフラワー東京2、京都ジョイフルハートブルーメンブラット、ソングバード
080621センボンザクラ福島2、函館ダイワブレード、ダイワパンテーラ、クィーンスプマンテ
080628ウエルシュクイーン阪神2、函館シルキーステラ、シルクワンダー、シルクイシュタール
080720アルーリングアクト新潟、小倉3アルーリングボイス、アルーリングライン、オースミマーシャル、アルーリングムーン
080928ケイウーマン阪神2、札幌シャドウストリーム、ピサノシェンロンモンテクリスエス
081005トウヨウロイヤル阪神3マイケルバローズ、サクラダモン、サトノプログレス
081221トキオタヒーチ中山、中京2ハギノプレシャス、ランザローテ、アドマイヤジェット
090314ホッコーシャープ阪神2、中京ホッコーソレソレー、ホッコーワンマン、ホッコーフクヒメ
090808ソルトレイクブルー小倉2、札幌トシザユカ、トシザレイクブルー、トシザマキ
090816プレシャスキャット新潟、札幌2パンプアップ、コヅル、プレシャスジェムズ
090927マイネシンデレラ中山2、阪神マイネルポンピオン、マイネシラユキ、マイネコティヨン
091024タイフウジョオー東京、京都、福島ゼンノモナルカ、メルシーヨーク、ウォンビーロング
091212ハリウッドレビュー阪神、中京2ティルフィング、グリフィス、ダノンヒデキ
100206スナークサクセス東京、中京2マイグローリアス、テイエムアンコールエイシンサクセス
100327ディアマンブルー阪神、中京2ブルーホリゾン、フキラウソング、フーカットザチーズ
100425バンクシアローズ京都3レディービスティー、ローズバンク、コーストバンクシア
100425ターコイズブルー東京、京都、福島グレートバルサー、レジェンドブルーアクエリアスブルー
100627スケアヘッドライン阪神2、福島スマートギア、ヒロコファンタジーエスクルシーヴァ
100814ピュアティー新潟、札幌2ヒシハイグレード、パールシャドウジュヌドラゴン
101010ローム東京、京都2フェスティヴマロン、キアーロ、クラウディア
101113フィラストリート京都3フィニステールブロードストリート、ブルースビスティー
101211フェアリージェム中山、小倉2ウインライラ、ハナノシンノスケカプリースレディー
110130フィラストリート東京、京都2、小倉ストリートスタイルブロードストリート、ルアーズストリート、ブルースビスティー
110213ダンシングハピネス京都、小倉2アモーレヴォレ、メイショウカンパク、メイショウゴモン
110424タガノチャーリーズ京都3タガノクリスエスタガノジンガロタガノロックオン
110626エアグルーヴ阪神3ザサンデーフサイチフォゲッタブルルーラーシップ
110709アイリスイン中山、京都2ウィアーザスター、ホホヲヨセテ、ゴメン
110710レディフューチャー中山、京都、函館ロードキャニオンロードオブザリング、ミライポケット
110813デリキット新潟、札幌2デリキットピース、デルマラートリー、デリケートアーチ
110814ツリー小倉3デンコウウインディ、デンコウジュピター、デンコウベリル
110821アンプルカット小倉3ドモナラズ、メイケイファルコン、キジトサルヲツレテ
110828ヤマニンアリーナ新潟2、札幌ヤマニンキングリー、ヤマニンアストレア、ヤマニンプレッジ
110925ヤナビ中山、札幌2アカリ、ダイシンワイルド、ステラノヴァ
111119オメガグレイス東京2、新潟オメガキングコング、オメガブレイン、オメガエンブレム
111210ファビラスターン中山2、小倉シャドウゲイトサトノタイガー、クレバーフウジン
111218スギノセンヒメ阪神2、小倉ケイアイテンジン、ウォーターデューク、マイネルバイカ
111224グリーンヒルケイ阪神、小倉2マイネルアトレ、ジパングダマシイ、コスモモストロ
111225メンフィスベル阪神、小倉2エーシンテンモク、エーシンマギー、エーシンミュルーズ
120304クッドビークイーン中山、阪神、中京ホウライブライアン、メイショウホロベツ、プレミアムペスカ
120311マストシーストップ阪神、中京2ボーカリスト、サクラトップクイン、デジタルデータ
121014ヒシアイドル東京2、新潟ロンギングスター、エメラルスピード、ゼンノコリオリ
121216タヤスブルーム中京3ベストブルーム、ニジブルーム、ツヨシノブルーム
121223マチカネハツシマダ中山2、阪神チョイワルグランパダークシャドウナリタポセイドン
130413ダイタクアズミット阪神、福島2シャイニーブラック、ブライティアトップ、シャイニーハーツ
130622ポップス東京2、函館スピードリッパー、ストラスペイ、ポップジェムズ
130707ブルーレインボウ福島、函館2コスモバタフライ、リネンジョオー、サンダラス
130803シルクチャプター新潟、小倉2テーオーヴィーナス、サンライズムーン、アブソリュカフェ
130824コードネーム新潟、小倉、函館コーディリア、アンバードリーム、サクセスコード
130831ムーンライトガーデンズ新潟、小倉2サイレントソニック、キングビート、ハッピーチャート
131026イルネージュ京都、新潟2トランドネージュ、レイヌドネージュ、シュネークリスタル
131027ネジェム東京、新潟2ヒヅグータス、ジョブックガーター、ドータン
140316バルドウィナ中山2、阪神サンシャイン、ベアトリッツ、トップアート
140329ニンナナンナ中山、阪神、中京デンコウリョウ、メイショウマルマル、ウインネオルーラー
140518アサカプティット京都2、新潟キョウワダッフィー、キョウワアーサー、キョウワランサー
140615ティアドロップス東京3ルクアーネストマイネルラクリマ、ナムラヒラリー
140719ディアマンティ函館3デオヴォレンテ、コートリーラッシュ、アンブリカル
140906ゲイリーアミューズ小倉3カシノエルフ、カシノソラーレ、カシノゼウス
140907ホットプレイ新潟、札幌2タマモトッププレイタマモベストプレイ、タマモホットポット
141102ニンナナンナ東京、福島2メイショウマルマル、ウインネオルーラー、カナラズカナラズ
141109ダイナズクラブ東京、福島2プレミアムカード、ハイベストバイオ、ボルダーブルー
141116パーシャンブルー東京2、京都グランプリブルー、オリオンザジャパン、アルパーシャン
141213オレンジジェラート中山3ダイワアクシスダイワリベラル、ダイワバース
150125ナムラシゲコ中京3ナムラビクター、ナムララオウ、ナムラマサシゲ
150207シャピーラ京都、小倉2ジェラテリアバール、セウアズール、チェリーシェイディ
150215カーニバルソング東京2、小倉プロフェッサー、インターンシップアンビシャス
150221サセッティ東京3レッドセシリア、レッドカイザー、レッドライジェル
150328ステイトリースター阪神2、中京シルクキングリー、メイショウゼロセン、メイショウブユウ
150411ネオクラシック阪神、福島2アラビアンドラゴンクラシックメタル、クラシックエース
150801クリームパフ新潟、小倉2クリノイザナミ、クリノテンホー、クリノセゴビア
150920シンディ中山2、阪神ツクバコガネオーモンシュシュ、アオイオンリーワン
151024フェアリーバニヤン京都、新潟2カゼノサファイア、フラワーハート、ロンドンタウン
151220エアトゥーレ中山、阪神2クランモンタナコンテッサトゥーレ、テラノヴァ
160130フレームオブトゥルース東京2、中京ゲルマンシチー、コンクエストシチー、ウラワザ
160206マチカネハツシマダ東京2、京都ナリタポセイドン、アサクサベルーガアールプロセス
160312ブラックエンブレム中山、中京2テスタメント、ブライトエンブレムアストラエンブレム
160313エミネントピークス中山2、阪神エミネントレコード、エミネスク、ツクバヒミコ
160507エイトディズアパート新潟3クリールハヤテ、ロードメビウス、ロードグリッター
160515ウォーターエナン京都2、新潟ウォータールルド、ウォーターイーグル、ウォーターバオバブ
160604ココシュニック東京、阪神2ステファノス、ココスタイル、ココファンタジア
160611マチカネハツシマダ東京、阪神2アサクサベルーガアールプロセス、アップスタイル
160703ルックアミリオン福島、中京、函館テーオートマホーク、ダイヤモンドハイ、メイショウミツタダ
160820フェザーレイ小倉、札幌2プレイアンドラスト、ゴールドトパーズ、デュパルクカズマ
160828シーディドアラバイ新潟、小倉、札幌タイセイララバイ、ロッカフラベイビー、アドマイヤテンホウ
161015ヴイプラド東京、新潟2ツジスーパーサクラ、ヴイカンプ、ホノカ
161119ダイワジェラート東京、福島2ダイワブレイディ、ダイワソフィー、テルナミノル
170226アゲヒバリ阪神2、小倉メドウラーク、ダノンアローダ、ダノンディスタンス
170415マイワイルドローズ中山3ワイルドドラゴン、リチュアルローズ、ザベストエバ
170506マンボスルー東京、新潟2アンリキャトル、シャドウチェイサー、ヴィクトリアマンボ
170618ヴィヤダーナ東京、阪神2ダノンメジャーオーパダノンキングダム
170701ユキノシンデレラ福島2、函館ユキノアイオロス、ユキノサンブライト、ユキノマルガリータ
170729メイマドンナ新潟2、札幌タイガーヴォーグ、ジャイアンヴォーグ、ハリケーンヴォーグ
171209ラリズ中山2、中京ミッキーシーガル、スミレ、アトロポス
171216ヴァイスハイト中山2、中京フォースリッチ、クルークハイト、ヴァイザー
171217クロウキャニオン中山、阪神2ベルキャニオン、ラベンダーヴァレイ、クリアザトラック
171228エフシア阪神3アイファーサンディ、アイファータレント、アイファーブレーヴ
180107タイキクラリティ中山3クラリティシチークラリティスカイ、フィールドシャルム
180128シーリーコート東京2、京都シーリーヴェール、イーデンホール、シーアフェアリー
180325ケイアイベローナ中山、中京2クインズサターン、サンマルエンパイア、クインズオライリー
180805スズカローラ小倉、札幌2レイホーロマンス、スズカロング、スズカローレル
181020クラックコード新潟3シルヴァーコード、ファンヴィー、ホウオウスクラム
181027ニホンピロヴィータ京都3ニホンピロメリーナ、ニホンピロタイド、ニホンピロコレール
181103スタイルリスティック京都2、福島レッドアルティスタ、レッドイリーゼ、レッドエンヴィー
181208サザンレイスター中山、阪神、中京マイネルバサラ、キングレイスター、キーフラッシュ
181208フェリシタス中山、阪神、中京イレイション、アプト、ハッピーゴラッキー
190114ユメノラッキー中山3イキオイ、サイタスリーレッド、エンパシー
190202ナムラシゲコ東京、京都2ナムラアラシ、ナムラシンウチ、ナムラキヌ
190216マイネヌーヴェル東京2、京都マイネルクラースマイネルカイノン、マイネルミュトス
190302ラブハート中山3キングハートラブカンプー、ラブサンキュー
190317ライブリーチューン中山、阪神、中京トウシンタイガー、レッドアルディ、モッシュピット
190608アンティフォナ東京3グラドゥアーレ、アンブロジオ、アーティファクト
190623リビングプルーフ東京2、阪神テトラドラクマ、セプタリアン、レインカルナティオ

結果を受けての考察はとてもできる量ではないので、見ている中でわかった事実を以下に淡々と示します。

  • 同一日に3きょうだい以上が出走した例は86年以降246ケースありました。年平均で7回程度。うち同一場に3頭出走した例は58ケース。均すと2年で3回は発生しているくらいの頻度です。6月のアンティフォナは今年3回目の事例。
  • 要因は不明ながら、年毎の発生回数を見ると00年以前、00年以降で有意な差が見られます。
  • 89年は86年以降唯一、同一日3きょうだい出走が一度もなかった年です。
  • 同一日同一場3きょうだい出走は基本各競馬場で見られますが、なぜか福島だけは86年以降一度も発生していません。
  • 3きょうだいではなく4きょうだいが同一日に出走した例が99/5/22の母スリーリリック、08/7/20の母アルーリングアクト、11/1/30の母フィラストリートの3ケース。ただし、いずれも出走場はばらけており、4きょうだいが同一日同一場に揃った例は86年以降ありません。
  • 3きょうだい同一日出走が複数あった母馬はダイタクブレインズ(86年)、ネヴアーイチバン(91・94年)、クイーンウインド(94年)、オオミーアキノ(97・98年)、Katies(99年)、トミアルコ(00・03年)、スケアヘッドライン(02・10年)、フィラストリート(10・11年)、マチカネハツシマダ(12・16年)、ニンナナンナ(14年)、ナムラシゲコ(15・19年)。複数回と言っても基本2回ですが、唯一マチカネハツシマダの産駒は3きょうだい同一日出走が3回あります。
  • 01/4/29の母アンドレヤノバのケースは、マル外産駒と国内生産産駒が混じった3きょうだいが同一日に出走した唯一の例です。(他は3頭すべてマル外、あるいは3頭すべて国内生産)
  • 11/4/24の母タガノチャーリーズのケースは3頭すべてオープン馬、オープンクラス出走という唯一の例です。
  • 同一日同一場3きょうだい出走に加え、3頭の騎手・調教師がすべて同じというケースは86/1/6の母ダイタクブレインズ、86/2/8の母ダイタクブレインズ、97/10/4の母メジロフイーシヤー、02/8/18の母メイショウマロニエ、03/6/15の母トミアルコ、05/7/10の母ファンドリポポの6例と思われます。
  • 06/8/5の母ウインクドリームの3頭は全馬同じ着順(5着)でした。全馬同着順は見落としがなければこれが唯一です。

余談ですが

以下はTARGET利用者以外にはサッパリでしょうから、ヘビーユーザーの方のみお読みいただけると幸いです。
今回、例によってTARGET frontier JVを使って検索していますが、他にいい方法がなかったかというところを伺いたいです。普段こういうことはお尋ねしないのですが、ものすごく時間がかかってしまったので、今後の参考にしたいです。今回取った手順は以下です。現在筆者が有するTARGETに関する知識ではこれが精いっぱいでした。

(1) 5世代くらいの全馬を馬データ検索で表示。
(2) 検索メニューから「全ての主な兄弟馬と本馬を別画面で一覧」を実行。未出走馬を削除してリスト化しておく。
(3) (1)~(2)を繰り返して全世代分のリストを作成。(もとのリストに追加していく)
(4) 作成したリストをExcelで読み込み、競走馬名でソート。競走馬の被りを消去。この際、ヒシマサル号のように複数回使われている馬名を一緒に消去しないよう注意する。
(5) 被らないデータを母名でソート。テキストファイルにコピーしてリスト保存。この時点で10万頭超なので、リストは2つ作成する(半分ずつ入れる)。
※ここまでの処理について、「馬データ検索で全世代一括で見ればいいじゃないか」という話もありましょうが、実はTARGETの馬データ検索で表示可能なのは99999頭で、86年以降の全馬を一覧することは不可能。2歳世代から未出走馬含め全馬を見ると22歳くらいまでしか読めません(未出走馬を除いても24歳まで)。なので、リスト出力を噛ませた手順が必要になると考えました。(1)で5世代くらいでまとめたのは、兄弟馬を検索した際に10万頭を超えないようにしたためです。
(6) (5)で作成したリストをTARGETの「馬名リストファイルで一覧」で読み込んで馬データ検索で表示。母名でソートし、産駒が2頭以下の繁殖を目視削除。リストを上書き保存。
(7) (6)のリストを母名でソートして、繁殖牝馬何頭分かの競走馬戦績を一括検索(競走馬単位で言うと40~50頭くらいがやりやすかった)。戦績検索後、日別履歴で日毎の出走数を一覧して、3頭以上出走のあった日の出走馬の年齢を確認。3世代以上の出走が確認できたら各馬の母を確認。3頭以上同一母がいたケースを書き出す。これを繰り返す。

振り返ると(1)~(3)のリスト化は余計な手順でしたね。リスト出力する前提であれば、全ての兄弟馬検索をしなくても、20世代くらいまでの全馬を出力して、それ以降の全馬を出力するだけでもよかったような気もします。そうすると競走馬の被り消去という手間も省け、すぐ母名ソートに移れますね…。(6)は必ずしも必要のない作業ですが、できるだけ調査頭数を減らしたかったので行いました。