馬名 | 大障害 | 騎手 | 大障害 | 13年障碍成績 | 14・15年障碍成績 | 調教師 | 大障害 | 13年障碍成績 | 14・15年障碍成績 | 騎手・調教師コンビ成績 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アップトゥデイト | 初 | 林満明 | (0.3.1.22) | (7.3.9.46) | (6.11.4.70) | 佐々木晶三 | 初 | 出走なし | (2.2.0.5) | (2.2.0.1) |
アポロマーベリック | (2.1.0.0) | 五十嵐雄祐 | (2.2.0.10) | (7.6.6.56) | (11.7.11.76) | 堀井雅広 | (2.1.0.1) | (3.0.1.5) | (4.1.1.20) | (4.1.0.5) |
カントリースノー | 初 | 原田和真 | (0.0.0.1) | (0.0.1.16) | (6.4.4.30) | 栗田博憲 | 初 | (2.1.1.10) | (2.1.0.11) | (1.1.0.2) |
サンマルボス | 初 | 高野和馬 | (0.0.0.6) | (3.3.7.51) | (1.3.4.70) | 佐藤吉勝 | (0.0.0.1) | (0.0.0.5) | (2.2.2.20) | (1.1.1.16) |
サンレイデューク | (0.0.1.2) | 難波剛健 | (0.0.1.2) | (5.8.9.44) | (8.6.11.66) | 高橋義忠 | (0.0.1.2) | (2.2.0.10) | (2.2.2.6) | (6.6.5.26) |
シャイニーブラック | (0.0.0.2) | 浜野谷憲尚 | (0.0.2.19) | (5.3.7.50) | (6.4.4.96) | 伊藤伸一 | (0.0.0.3) | (0.2.1.10) | (0.1.2.17) | (0.2.2.11) |
ショウナンカミング | 初 | 草野太郎 | (0.0.0.1) | (7.6.3.64) | (3.2.5.64) | 田中剛 | (2.2.1.4) | (2.4.2.21) | (2.2.2.21) | (0.0.0.4) |
ソンブレロ | 初 | 高田潤 | (1.3.1.5) | (14.6.2.17) | (10.9.8.22) | 松田国英 | (0.0.0.1) | (1.0.0.3) | (4.4.4.11) | (4.4.6.8) |
ティリアンパープル | 初 | 山本康志 | (1.1.3.12) | (8.5.5.52) | (5.10.5.73) | 金成貴史 | 初 | (0.0.0.8) | (1.1.2.12) | 騎乗なし |
テンジンキヨモリ | 初 | 江田勇亮 | (0.1.2.11) | (3.2.3.40) | (5.3.3.39) | 武井亮 | 初 | 開業前 | (3.1.4.12) | (1.1.0.5) |
ビコーピリラニ | 初 | 田村太雅 | 初 | (5.2.3.47) | (0.2.2.62) | 田所英孝 | (0.0.0.1) | (0.0.0.1) | (0.0.0.6) | (0.0.0.5) |
ファイヤー | 初 | 森一馬 | 初 | (3.3.6.23) | (5.4.3.27) | 本田優 | (0.0.0.3) | (0.2.1.4) | (3.2.2.10) | (3.2.2.5) |
ミヤコデラックス | 初 | 小野寺祐太 | 初 | (0.1.0.35) | (0.1.1.46) | 菅原泰夫 | (0.0.0.5) | (4.4.0.43) | (2.1.0.45) | (0.1.0.26) |
リキアイクロフネ | (0.1.0.1) | 金子光希 | (0.1.1.10) | (2.4.7.34) | (1.3.7.76) | 田中剛 | (2.2.1.4) | (2.4.2.21) | (2.2.2.21) | (1.1.0.3) |
レッドキングダム | (1.0.0.0) | 西谷誠 | (4.0.1.16) | (8.4.4.47) | (11.11.6.45) | 松永幹夫 | (1.0.0.0) | (0.0.0.3) | (7.1.0.8) | (5.1.0.13) |
障碍競走で競走中止が少ない騎手は誰だ・2015春
今週末は年に2回の大障害レース、中山グランドジャンプが開催されます。ツイッターで書いたように、GI初騎乗の騎手が3人いることでも話題ですが、大障害コースがどうかという不安もありましょう。ということで、参考にしかならないですが、普段の障碍競走ではどうなのか、2009年の中山大障害時に作成した障碍騎手の競走中止率を再度調べてみました。
やったことは前回と変わりません。障碍競走に騎乗したことのある現役JRA騎手の障碍競走成績を集計、その中から競走中止数を数え、競走中止率を算出したものです。前回はこれを落馬率としていますが、今回はそのまま競走中止率としました。結果は以下のとおりです。順位のところに印をつけているのは、中山グランドジャンプ騎乗騎手です。
◆騎手別集計 騎手:(複数) 集計期間:1986. 1. 6 〜 2015. 4.12 ソート:着別度数順 ------------------------------------------------------------------------------------------- 順位 騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 中止数 中止率 前回率 ------------------------------------------------------------------------------------------- 1 熊沢重文 200- 167- 154- 110- 82- 503/1216 16.4% 30.2% 42.8% 75 6.2% 5.9% * 2 林満明 177- 199- 178- 202- 167- 917/1840 9.6% 20.4% 30.1% 110 6.0% 6.0% * 3 西谷誠 151- 126- 89- 106- 105- 487/1064 14.2% 26.0% 34.4% 66 6.2% 6.1% 4 横山義行 119- 92- 99- 90- 104- 404/ 908 13.1% 23.2% 34.1% 62 6.8% 6.6% 5 北沢伸也 112- 115- 95- 95- 77- 453/ 947 11.8% 24.0% 34.0% 58 6.1% 5.7% 6 白浜雄造 89- 103- 68- 77- 70- 392/ 799 11.1% 24.0% 32.5% 36 4.5% 4.3% 7 植野貴也 87- 90- 76- 84- 79- 387/ 803 10.8% 22.0% 31.5% 60 7.5% 8.7% * 8 高田潤 82- 58- 36- 42- 38- 241/ 497 16.5% 28.2% 35.4% 17 3.4% 3.2% * 9 五十嵐雄 77- 54- 70- 54- 64- 442/ 761 10.1% 17.2% 26.4% 45 5.9% 4.3% *10 浜野谷憲 75- 91- 96- 91- 84- 704/1141 6.6% 14.5% 23.0% 66 5.8% 5.6% 11 小坂忠士 71- 78- 60- 61- 62- 339/ 671 10.6% 22.2% 31.1% 29 4.3% 3.6% *12 山本康志 68- 81- 69- 82- 82- 587/ 969 7.0% 15.4% 22.5% 54 5.6% 5.3% *13 金子光希 36- 59- 49- 53- 53- 374/ 624 5.8% 15.2% 23.1% 33 5.3% 4.6% *14 江田勇亮 33- 26- 44- 49- 38- 374/ 564 5.9% 10.5% 18.3% 37 6.6% 5.6% 15 平沢健治 32- 25- 48- 40- 49- 366/ 560 5.7% 10.2% 18.8% 36 6.4% 7.2% 16 中村将之 31- 36- 34- 22- 32- 145/ 300 10.3% 22.3% 33.7% 18 6.0% 0.0% 17 大庭和弥 30- 18- 31- 22- 26- 223/ 350 8.6% 13.7% 22.6% 12 3.4% 3.5% 18 黒岩悠 27- 13- 30- 25- 35- 327/ 457 5.9% 8.8% 15.3% 32 7.0% 8.1% *19 難波剛健 26- 20- 37- 33- 32- 215/ 363 7.2% 12.7% 22.9% 19 5.2% 8.8% 20 蓑島靖典 23- 20- 29- 21- 21- 341/ 455 5.1% 9.5% 15.8% 34 7.5% 8.3% 21 佐久間寛 22- 25- 33- 28- 32- 178/ 318 6.9% 14.8% 25.2% 11 3.5% 3.0% 22 石神深一 19- 51- 36- 39- 28- 253/ 426 4.5% 16.4% 24.9% 36 8.5% 8.0% *23 草野太郎 19- 15- 14- 39- 15- 199/ 301 6.3% 11.3% 15.9% 18 6.0% 13.3% *24 高野和馬 17- 20- 32- 19- 37- 358/ 483 3.5% 7.7% 14.3% 22 4.6% 6.1% 25 柴田大知 12- 20- 18- 20- 20- 189/ 279 4.3% 11.5% 17.9% 10 3.6% 3.9% *26 森一馬 11- 8- 11- 9- 9- 56/ 104 10.6% 18.3% 28.8% 6 5.8% ---- 27 大江原圭 10- 13- 16- 11- 20- 228/ 298 3.4% 7.7% 13.1% 23 7.7% 3.2% 28 柴田未崎 9- 7- 10- 10- 18- 203/ 257 3.5% 6.2% 10.1% 15 5.8% 5.6% 29 小林徹弥 7- 8- 4- 9- 11- 50/ 89 7.9% 16.9% 21.3% 9 10.1% 10.1% *30 田村太雅 6- 8- 12- 16- 18- 136/ 196 3.1% 7.1% 13.3% 9 4.6% ---- *31 原田和真 6- 4- 5- 4- 3- 39/ 61 9.8% 16.4% 24.6% 1 1.6% ---- 32 鈴木慶太 3- 8- 6- 13- 12- 160/ 202 1.5% 5.4% 8.4% 18 8.9% 13.2% 33 上野翔 2- 5- 8- 7- 2- 87/ 111 1.8% 6.3% 13.5% 6 5.4% ---- 34 柴田善臣 2- 3- 2- 5- 3- 18/ 33 6.1% 15.2% 21.2% 6 18.2% 18.2% 35 幸英明 1- 2- 1- 0- 0- 3/ 7 14.3% 42.9% 57.1% 1 14.3% 14.3% 36 横山典弘 1- 1- 2- 1- 1- 6/ 12 8.3% 16.7% 33.3% 2 16.7% 16.7% 37 中谷雄太 1- 1- 0- 0- 3- 5/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 1 10.0% 10.0% 38 武士沢友 0- 3- 0- 4- 6- 20/ 33 0.0% 9.1% 9.1% 3 9.1% 9.1% *39 小野寺祐 0- 2- 1- 6- 8- 92/ 109 0.0% 1.8% 2.8% 8 7.3% ---- 40 高嶋活士 0- 2- 1- 4- 2- 30/ 39 0.0% 5.1% 7.7% 3 7.7% ---- 41 木幡初広 0- 1- 3- 2- 4- 10/ 20 0.0% 5.0% 20.0% 0 0.0% 0.0% 42 岩部純二 0- 0- 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0.0% 0.0% 43 田中勝春 0- 0- 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0.0% 0.0% 44 黛弘人 0- 0- 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 1 100.0% 100.0% 45 大野拓弥 0- 0- 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0.0% 0.0% 46 西田雄一 0- 0- 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0.0% 0.0% -------------------------------------------------------------------------------------------
※1986年以前で柴田善騎手が7鞍騎乗。
トップ騎手は競走中止率が微増、という傾向があるようですね。勝ちに行って(攻めの騎乗をして)の競走中止ということも多いでしょうから、ある程度は仕方ないところでしょうか。数字を眺めると、競走中止率6%前後が標準的と言えそうです。
5年4ヶ月前の集計と比較して、大きな改善が見られているのは4.3ポイント減の鈴木騎手、3.6ポイント減の難波騎手、1.5ポイント減の高野騎手、1.2ポイント減の植野騎手、1.1ポイント減の黒岩騎手。特に難波騎手はこの間に重賞優勝も果たしましたし、一気に競走中止が少なめの騎手の仲間入りを果たしています。草野騎手もかなりの改善ではありますが、前回集計時は騎乗数が15鞍のみだったので、平準化されたという方が良さそうです。
一方で競走中止が多くなった印象なのが4.5ポイント増の大江原騎手、1.6ポイント増の五十嵐騎手、1.0ポイント増の江田勇騎手。五十嵐騎手は実際に落馬による戦線離脱が多くなったように思います。中村騎手も大幅増ですが、先の草野騎手と同様、前回集計時は16鞍しか騎乗していませんでした。もっとも、大江原騎手も前回集計時の騎乗数は30鞍程度でしたが。
もとから優秀な競走中止率の高田騎手や白浜騎手は引き続き優秀な数字。また、前回集計時以降に障碍競走騎乗を始めた騎手では、原田騎手が競走中止1回と、騎乗数が少なめながらもきわめて優秀な数字。減量特典がなくなってどうかですが、騎乗成績もまずまずなので、この先も競走中止が少なければ信頼できる騎手になりそう。問題のGI初騎乗組は、森騎手が標準的、田村騎手がけっこう優秀、小野寺騎手が少し高め、という数字ですね。田村騎手はあまり勝ち負けにならないことも多く、そうすると安全運転になりがちなので、その中でのこの競走中止率は高田騎手や白浜騎手と横並びでいいかという問題がありますが、額面通りに受け取るといい数字。小野寺騎手は馬質が低いことを考えるとけっこう悪い数字でしょうか。騎手の腕より騎乗馬に問題がある可能性もゼロではないですが…。
なお、今回の集計対象は46人、つまり現役のJRA騎手で障碍競走に騎乗経験のある騎手が46人、ということなのですが、前回は71人いたんですよね。25人も減っています。障碍競走はローカル開催が中心になって、騎手もただでさえ少ないのに怪我で離脱することも多く苦しい状況。さすがに障碍競走がなくなることはないように思いますが、右肩下がりの印象ではあるので、せめて現状を維持してほしいです。
無敗馬の桜花賞・皐月賞成績
桜花賞、皐月賞とも特別登録馬が発表され、週末は桜花賞と、いよいよ春のクラシックシーズンが到来。今年の特徴は、重賞を優勝して駒を進めてきた無敗馬が桜花賞・皐月賞ともに多いこと。桜花賞では3頭(キャットコイン号、クイーンズリング号、ルージュバック号)、皐月賞では2頭(キタサンブラック号、サトノクラウン号)の3戦3勝馬が出走する予定で、これは後々述べますが過去ほとんど例のない事象です。特に桜花賞はアルビアーノ号(NHKマイルC予定)も出走すれば4頭の3戦3勝馬がぶつかることになっていました。それはそれで見たかったですが仕方ないですね。
さて、戦績に傷のない無敗馬は馬柱としては派手ではありますが、例えば去年だと桜花賞で3戦3勝のレッドリヴェール号が2着、皐月賞で同じく3戦3勝のトーセンスターダム号が11着と、必ずしも好走するわけでもないというのが難しいところ。両馬以外にも本番での成績はどうだったのか、1986年以降で調べてみました。桜花賞→皐月賞の順に整理していきます。
桜花賞無敗馬
年 | 馬名 | 着順 | 戦績 |
---|---|---|---|
1986 | レイホーソロン | 3人4着 | 3勝 |
1988 | スイートローザンヌ | 2人4着 | 3勝 |
1988 | シヨノロマン | 4人2着 | 3勝 |
1989 | ホクトビーナス | 6人2着 | 2勝 |
1990 | アグネスフローラ | 1人1着 | 4勝 |
1991 | シスタートウショウ | 4人1着 | 3勝 |
1991 | イソノルーブル | 1人5着 | 5勝 |
1992 | ゴールデンソネット | 8人18着 | 2勝 |
1995 | ライデンリーダー | 1人4着 | 11勝 |
1999 | スティンガー | 1人12着 | 3勝 |
2000 | サイコーキララ | 1人4着 | 4勝 |
2000 | フューチャサンデー | 5人15着 | 2勝 |
2001 | フローラルグリーン | 5人14着 | 2勝 |
2003 | アドマイヤグルーヴ | 1人3着 | 3勝 |
2004 | ダンスインザムード | 1人1着 | 3勝 |
2004 | ムーヴオブサンデー | 3人4着 | 3勝 |
2005 | シーザリオ | 1人2着 | 3勝 |
2005 | エイシンテンダー | 5人6着 | 3勝 |
2007 | ニシノチャーミー | 13人18着 | 2勝 |
2009 | レッドディザイア | 2人2着 | 2勝 |
2013 | トーセンソレイユ | 3人7着 | 2勝 |
2013 | クラウンロゼ | 5人16着 | 3勝 |
2014 | レッドリヴェール | 2人2着 | 3勝 |
1986年以降で23頭、トータル成績は(3.5.1.14)です。懐かしい名前もいれば、「こんな馬いたっけ…」という名前もあることでしょう。表からわかるように、無敗馬の出走は1986年以降では2頭が最高。今年無敗馬が3頭出走すれば、グレード制導入後では初めてということになります。
並べるだけでは見えないところもあるので、勝利数別、人気別、前走別で整理してみました。
<勝利数別> 2勝 (0.2.0.5) 3勝 (2.3.1.6) 今回の3頭に該当 4勝以上 (1.0.0.3) <人気別> 1人 (2.1.1.4) 2人 (0.2.0.1) 3人 (0.0.0.3) 4人 (1.1.0.0) 5人〜 (0.1.0.6) <前走別> レース名 成績 馬券対象馬 今回該当 チューリップ賞 (2.1.0.2) アグネスフローラ、シスタートウショウ、シヨノロマン フラワーC (1.1.0.0) ダンスインザムード、シーザリオ エルフィンS (0.1.0.2) レッドディザイア 阪神JF (0.1.0.1) レッドリヴェール 500万下 (0.1.0.0) ホクトビーナス 若葉S (0.0.1.0) アドマイヤグルーヴ フィリーズR (0.0.0.4) ※掲示板100% クイーンズリング クイーンC (0.0.0.1) キャットコイン アネモネS (0.0.0.1) 阪神JF除く前年 (0.0.0.3)
結局あまり傾向らしい傾向は見えなかったですね。
勝利数では今回該当の3戦3勝組が最も良さそうという程度で、2戦2勝でも4戦4勝以上でも馬券圏内にはなっています。ただ、4勝以上はアグネスフローラ号が優勝したのみで他は馬券圏外、本番前に出がらしになっているのでしょうか? もっとも、イソノルーブル号、ライデンリーダー号、サイコーキララ号という名前を見るとそれ以外の要素が強すぎるように思えます。
人気面でも、人気するに越したことはないけれどやや低人気でもまずまずという感じ。2番人気の好走、3番人気の不振がやや目立ちますが、いずれもたまたまでしょう。
前走別ではある程度傾向が見えており、基本的には間隔が開くのは望ましくないです。例えば昨年以来で馬券になっているのはレッドリヴェール号のみ、エルフィンS組やクイーンC組もやや不振。クイーンC以来となるキャットコイン号はこれを覆すことができるでしょうか。また、全馬を対象にしても成績の良くない前走フィリーズレビュー組は無敗馬でもやはり不振で、クイーンズリング号には嫌なデータ。掲示板率は100%という半端な好走がまた面倒なことになっています。きさらぎ賞を経てきたルージュバック号はステップとしては初めてのケース。対戦相手としては若葉Sに、間隔としてはエルフィンSに近いものがあり、評価が悩ましいところ。強いレースではありましたが、きさらぎ賞で破った牡馬がその後いまいちなこと、間隔が開くことから、人気次第では嫌って妙味という考え方もありそうです。
皐月賞無敗馬
年 | 馬名 | 着順 | 戦績 |
---|---|---|---|
1986 | マルカセイコウ | 10人19着 | 3勝 |
1986 | ダイシンフブキ | 1人7着 | 5勝 |
1991 | トウカイテイオー | 1人1着 | 4勝 |
1992 | ミホノブルボン | 1人1着 | 4勝 |
1993 | シクレノンシェリフ | 4人3着 | 2勝 |
1993 | ペガサス | 12人16着 | 2勝 |
1996 | ミナモトマリノス | 3人4着 | 3勝 |
1996 | エイシンイットオー | 11人15着 | 2勝 |
1999 | ニシノセイリュウ | 4人12着 | 2勝 |
2001 | アグネスタキオン | 1人1着 | 3勝 |
2002 | モノポライザー | 3人16着 | 3勝 |
2005 | ディープインパクト | 1人1着 | 3勝 |
2005 | ビッグプラネット | 6人13着 | 2勝 |
2006 | フサイチジャンク | 2人3着 | 4勝 |
2007 | フサイチホウオー | 2人3着 | 4勝 |
2009 | ロジユニヴァース | 1人14着 | 4勝 |
2012 | シルバーウエイブ | 14人15着 | 2勝 |
2014 | トーセンスターダム | 3人11着 | 3勝 |
1986年以降では18頭と桜花賞よりやや少なめで、トータル成績は(4.0.3.11)です。無敗馬が複数出走した例は何度かありますが、3勝以上馬が2頭以上出走するのは1986年以降なく、今年サトノクラウン号とキタサンブラック号が揃って出走するとそれ以来ということになります。
桜花賞と同じように、勝利数別、人気別、前走別で整理しました。
<勝利数別> 2勝 (0.0.1.5) 3勝 (2.0.0.4) 今回の2頭に該当 4勝以上 (2.0.2.2) <人気別> 1人 (4.0.0.2) 2人 (0.0.2.0) 3人 (0.0.0.3) 4人 (0.0.1.1) 5人〜 (0.0.0.5) <前走別> レース名 成績 馬券対象馬 今回該当 弥生賞 (2.0.0.2) アグネスタキオン、ディープインパクト サトノクラウン 若葉S (1.0.1.1) トウカイテイオー、フサイチジャンク スプリングS (1.0.0.0) ミホノブルボン キタサンブラック 毎日杯 (0.0.1.0) シクレノンシェリフ 共同通信杯 (0.0.1.0) フサイチホウオー 若駒S (0.0.0.2) 500万下 (0.0.0.2) きさらぎ賞 (0.0.0.1) アーリントンC (0.0.0.1) 前年 (0.0.0.2)
頭数は少ないながら、桜花賞よりは傾向が出ているように思います。
勝利数としては3勝必須という感じですね。これは今回の2頭はいずれもクリアしているので問題ないでしょう。桜花賞とは違って4戦4勝でも馬券圏内は多いです。
次に人気ですが、データ的には、1番人気でなければ無敗馬のアタマはない、ということになります。この1番人気で1着になった無敗馬は、トウカイテイオー号、ミホノブルボン号、アグネスタキオン号、ディープインパクト号と錚々たるメンバー。仮にサトノクラウン号なりキタサンブラック号が1番人気で優勝すればこれらの名馬級、ということになるのですが…何だか現段階ではあまりイメージがわかないですね。5番人気以下では馬券圏内なしですが、両馬とも1〜3番人気くらいでしょうからあまり関係なさそう。
前走別で見ると基本はトライアルから、という流れになっており、この点でも今回の2頭はクリア。間隔が開くと良くないという傾向は桜花賞以上に強くなっています。