中央競馬のためにならない話

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出馬表から111210-11

・今週は復帰祭り。北村宏騎手、草野騎手、武幸騎手、藤岡康騎手が復帰です。
・一方で香港国際競走のため、安藤勝騎手、ウィリアムズ騎手、ルメール騎手がお休みです。池添騎手と蛯名騎手は日曜のみお休み。
・土曜の東西主場への遠征(障碍競走を除く)は高倉騎手、武幸騎手、松山騎手。
・武幸騎手の復帰舞台は中山、懇意の小島太厩舎が2頭用意してくれました。日曜は騎乗がないので、関西での復帰はお預けです(阪神JF除外のマスイデア号が抽選を突破していれば騎乗があったはずですが)。
・高倉騎手はアウトクラトール号もしくはトーセンアドミラル号、松山騎手はドリームバレンチノ号のための遠征でしょう。高倉騎手は3度目の中山、松山騎手は初めての中山。
・土曜は唯一の重賞である中日新聞杯が小倉で開催されるので、小牧騎手、デムーロ騎手、浜中騎手、福永騎手、藤岡佑騎手、が小倉に出向いています。
・その中日新聞杯、有力馬の一頭になるであろうダノンバラード号にはデムーロ騎手が騎乗します。ずっと武豊騎手が騎乗していたのですが、武豊騎手は土曜は阪神ダノンバラード号を断ってまで乗るような騎乗馬がいるわけでもない感じですし、降ろされてしまったのでしょうか。
シャドウゲイト号に川須騎手が騎乗。加藤征厩舎はローカルでは川須騎手や高倉騎手を好んで起用するところがあるのでそれ自体は不思議ではありませんが、よほどのことがない限りどこにでも乗りに行っていた田中勝騎手は今回乗りに来ないんですね。田中勝騎手は中山でアンシェルブルー号に騎乗。アンシェルブルー号は連闘で、出走が急遽決まったのであれば、わざわざシャドウゲイト陣営に断りを入れての騎乗ということになりますが、そのへんどうなのでしょう。予定の連闘でしょうか。なお、ここ2年で田中勝騎手がシャドウゲイト号に乗らなかったケースは、同じレースにアブソリュート号が出走した時、交流GIを勝利した直後のビッグロマンス号が裏で出走した時のみです。
・大野騎手がコスモファントム号に騎乗します。松岡騎手が負傷していなければ松岡騎手だったのでしょうが、かといって和田騎手や幸騎手を呼ばずに大野騎手を抜擢ということで、大野騎手も意気に感じるところがあるのではないでしょうか。
ダンスインザモア号に勝浦騎手。ここ最近主戦格で騎乗している丸田騎手も小倉で騎乗しているんですけどね…。しかも空いてるんですけどね…。もう丸田騎手には戻らないのでしょうか。
・キタサンアミーゴ号に宮崎騎手。ベストクルーズ号を勝たせて以来、松田博厩舎はちょいちょい宮崎騎手を乗せます。
・お手馬2頭が阪神と小倉で被った小坂騎手、2年間誰にも手綱を渡さず騎乗してきた阪神のシャア号ではなく、ここ2走騎乗した程度の小倉のトップゾーン号に乗りに来ました。師匠の管理馬だとか、前走2着で手応えがあるとかいったあたりが大きいのでしょうが、騎乗馬を長く確保する観点ならいつでも戻ってきそうなトップゾーンよりシャア号を確保し続けた方がいいような気もします。
・東西主場もメインレースはオープン特別。阪神はダートのベテルギウスS、中山は芝のラピスラズリSです。
ベテルギウスS、北村友騎手→他騎手→北村友騎手・・・と来ていたインバルコ号、今回もその法則通りで、メンディザバル号が騎乗。北村友騎手はメンデル号に騎乗します。
・福永騎手のお手馬であるキングスエンブレム号が出走していますが、福永騎手は小倉でユニバーサルバンク号に騎乗。キングスエンブレム号は岩田騎手。
・2年前に圧勝で障碍競走デビューを飾ったヒラボクロイヤル号がその時以来の出走。一度叩いて障碍競走へ、ということでしょうが、中山大障害はさすがに苦しいですかね。
ラピスラズリSは関西馬もおよそ半数を占めますが、騎手帯同は先に挙げた高倉騎手と松山騎手のみ。
・シセイカグヤ号に三浦騎手が騎乗。宗像厩舎といえばご存知田中勝騎手か丸田騎手か木幡騎手かという厩舎で、木幡騎手は当日中山で騎乗しているのですけど、敢えての三浦騎手。そもそもシセイカグヤ号には木幡騎手が騎乗したことはないんですよね。馬主からNGでも出ているのでしょうか。
グランプリエンゼル号に吉田豊騎手。矢作厩舎は関東遠征の際に吉田豊騎手を乗せることがたまにありますね。
・土曜はオープン特別がもう1鞍、三木ホースランドパークジャンプSが組まれています。少頭数で乗り替わりは少ないですが、エルチョコレート号は白浜騎手に乗り替わり。こちらも小坂騎手のお手馬ですね。シャア号だけでなくエルチョコレート号をも蹴ってトップゾーン号ですか。
マンノレーシング号は前走中村騎手で平地競走を叩いたので中村騎手でいくのかと思ったら、植野騎手。金折騎手引退後に騎乗していた難波騎手でもありません。
・先日の調教師試験で見事合格を果たした高橋亮騎手、来年2月末をもっての引退が確定しましたが、今週も1鞍騎乗があります。テン乗りではありますが、不遇のここ数年でも高橋隆厩舎以外に騎乗させてくれていた荒川厩舎のピースピース号。ご祝儀代わりでしょうか。調教師試験の合格発表が12月になってから、現役騎手の合格は過去に何度かありましたが、いずれも受験時期の頃から騎乗が全くなくなり、引退まで騎乗ゼロ、というパターンばかり。高橋亮騎手は調教師試験合格後も騎乗馬がいる初のケースということになりそうです。おそらく高橋隆厩舎もまだ乗せてくれるでしょう。なお、父親の高橋隆厩舎が来年2月で定年なので、高橋亮騎手がこの地盤をそのまま引き継ぐこともほぼ確定でしょう。
・土曜の中山準メインでシャガール号に丸山騎手が騎乗しています。藤沢和厩舎は丸山騎手を乗せないということはありませんが、少ないことは少ないので珍しいです。横山典騎手はどうしているかと思ったらトーセンアレス号でした。なるほど。
・日曜の東西主場への遠征(障碍競走を除く)は秋山騎手、オドノヒュー騎手、北村宏騎手、小林慎騎手、幸騎手、吉田隼騎手。北村宏騎手はGI1鞍遠征、小林慎騎手も1鞍遠征です。
阪神JF、各紙で以前より報じられているとおり、松岡騎手負傷の関係とはいえ、武豊騎手にサウンドオブハート号が回ってきました。24年連続のJRAのGI制覇のまたとないチャンスですが果たして。
トーセンベニザクラ号は藤田騎手が騎乗。津村騎手の継続騎乗でいいような気もしますが、アポロフェニックス号を勝たせたのがよほど大きかったのでしょうか。トーセン馬に藤田騎手というと最近だとトーセンブライト号の印象が強いですが、ここしばらくは騎乗がなく、1年7ヶ月ぶりのトーセン馬騎乗になります。
・北村宏騎手騎乗のガーネットチャーム号は抽選対象で、非当選になると北村宏騎手は騎乗ゼロという事態でしたが、それでも構わず遠征してきました。それだけ評価しているということかもしれません(テン乗りですが鹿戸雄厩舎なので、普段の稽古はつけているのでしょう)し、今週から復帰ということで、それでかえって身動きがとりやすかっただけなのかもしれません。
・福永騎手がジョワドヴィーヴル号、川田騎手がアンチュラス号に騎乗する関係で、エイシンキンチェム号には和田騎手が騎乗。
・藤岡佑騎手と藤岡康騎手のGI兄弟対決が実現。GIで顔を合わせることはあまりなく、今回が4度目です。過去に相まみえた08年秋華賞、09年NHKマイルカップ、11年高松宮記念は藤岡康騎手の3戦3勝(うち2鞍は人気も藤岡康騎手のほうが上でしたが)ですが、今回はどうでしょう。
・中山ではカペラSが開催。ダート短距離重賞というと森厩舎という感じで、今回も3頭出しですが、鞍上は村田騎手、柴田善騎手、丸山騎手と新鮮な顔触れ。わざわざ村田騎手を小倉から呼んできています。
・小倉から呼ぶという意味ではオドノヒュー騎手も同様で、和田道厩舎に呼ばれてアースサウンド号に騎乗します。
フェラーリピサ号が2年1ヶ月ぶりの実戦復帰。武豊騎手の連続GI記録が途切れてしまうのかどうか、というのが今月の話題のひとつかと思われますが、白井厩舎の17年連続重賞優勝なるかどうかもギリギリのところまで来ており、ここが実質ラストチャンスになるのかもしれません。
・レディルージュ号に田辺騎手が騎乗。先週ロード馬でなかなかの活躍だった田辺騎手、このままロード馬の主戦格になるのでしょうか。もっとも、このクラブは主戦といえる騎手がいないような気もしますけど。
カペラSは1200m戦ですが、ここになぜか中長距離戦ばかり使われてきたクリーン号が出走。しかも加藤騎手とは…。このレースは除外馬こそ出ているものの、非当選馬はいないので、クリーン号が抽選対象だったということはないはず。出走枠内にいることはわかっていたはずで、それをわかって敢えて1200mを使おうというのでしょうか? あるいは直前に賞金上位馬が回避した結果、加藤騎手の名義を使って非抽選除外されてオープン特別へ、という目論見が崩れたのかもしれません。鞍上も鞍上で、除外馬が多く出ており騎手が足りないのはわかりますけど、他にいるのでは…。
・中山準メインの美浦S、プレイ号に田辺騎手が騎乗します。柴田大騎手や津村騎手、中谷騎手がいて、かつ他に騎乗馬がいるわけでもないのに、敢えて田辺騎手とは珍しい。もちろん田辺騎手もマイネル系に騎乗しないわけではないですが、今年4鞍のみです。
・今週の1鞍騎手(障碍競走除く)は岩崎騎手、岩部騎手、加藤騎手、小林慎騎手、鈴来騎手、高田騎手、鷹野騎手、高橋亮騎手、竹之下騎手、田中克騎手、田中健騎手、花田騎手。
 
・宗像騎手が12頭出し。先に述べた三浦騎手以外にも、秋山騎手、横山典騎手も乗せています(平野騎手も乗せていますが、厩舎の減量として準レギュラーとなっているので)。そういう週なんですかね。
・鹿戸雄厩舎と伊藤工騎手が3鞍コンビ。今年2度しかないコンビですが、伊藤工騎手が先日まで休業していたのは鹿戸雄厩舎の管理馬の調教をつけていたときの負傷が原因だったはずなので、そういう意味ではお詫び代わりの依頼ということでしょうか。
・加藤征厩舎と川須騎手が4鞍コンビ。シャドウゲイト号だけでなく、小倉に送り込む4頭すべて川須騎手です。
・湯窪厩舎と水口騎手が3鞍コンビ。水口騎手は小原厩舎とも4鞍コンビで、関東馬の依頼はほとんどないものの、減量を見込んだ関西馬の依頼が多く舞い込んでいます。
・小桧山厩舎と横山和騎手が4鞍コンビ。2回札幌あたりから急増しているコンビです。よく見ると、横山和騎手って今年の小桧山厩舎の勝ち頭なんですよね(2勝。ほか、岩田騎手と三浦騎手が2勝)。横山和騎手への依頼が増すのは自然なのかもしれません。
・同一場で一日に5頭出し以上する厩舎は以下のとおり。土曜中山:伊藤大厩舎が6頭出し、二ノ宮厩舎が5頭出し。土曜阪神:沖厩舎が5頭出し。土曜小倉:田所厩舎が6頭出し。日曜中山:清水利厩舎、宗像厩舎が5頭出し。森厩舎が遠征で4頭出し。日曜阪神:中竹厩舎、山内厩舎が5頭出し。