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2016ワールドオールスタージョッキーズ変更まとめ

ワールドオールスタージョッキーズ、WASJが今年も札幌で開催されることになり、その内容が日曜に発表されています。若干変更があるようですので変更点についてまとめます。JRA騎手の出場規定は昨年と同じ。優先順最上位が今年の東京優駿優勝騎手、それ以外で東西同数です。2015年度MVJの戸崎騎手は出場が内定しました。

1. 騎乗騎手枠

昨年は外国騎手5名、地方2名(うち1名はホッカイドウ所属)でしたが、今年は外国騎手6名、地方1名です。ホッカイドウ競馬優遇は1年で終わりました。

2. 外国騎手所属国

昨年は「アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアおよびアジア地区のなかから」5名でしたが、今年は計6名とだけ記載されています。これにより、アフリカや南米の騎手が来る可能性が出てきました。

3. 出走馬・騎乗馬決定場所

昨年は美浦でしたが今年は栗東です。単純に持ち回りなのかも。

4. 特別出走奨励金

各レース、6着以下の馬の馬主に対する特別出走奨励金が5〜9万円増額されました。

5. 出走奨励金

各レース、6着以下の馬の馬主に対する出走奨励金が10〜19万円増額されました。

6. 特別出走手当

第2戦(準OP)の馬主に対する特別出走手当が7,000円、それ以外の3戦の特別出走手当が27,000円増額されました。

7. 着順ポイント

従来1着20点、2着15点、以下13点、11点、10点、6点、5点、4点、3点、2点、11着以下1点でしたが、今年度は30点、20点、15点、12点、10点、8点、6点、4点、2点、10着以下1点です。また、出走取消等の、騎手の責任によらず騎乗できない場合も5点から6点に変更。

8. 騎手表彰

ポイント総合1位の騎手に賞金3,000,000円とトロフィーが与えられることは昨年と同じですが、今年はトロフィーに(300,000円)と注釈がついています。また、JRA騎手7名と海外+地方騎手7名のチーム対抗戦でも、昨年は優勝チームに与えられるのは「賞品」としか書かれていませんでしたが、今年は「賞品(1名あたり200,000円)」と明記されています。ポイント総合1位でチーム対抗戦でも勝利すると、騎乗手当(レースごとに500,000円)やレースの賞金以外に3,500,000円ゲットということでしょうか。

ファンとしてシリーズを見る中で一番大きな変更が着順によるポイントですね。WSJS時代からこの着順ポイントは長らく変わっていませんでしたが、今回1着の重みが増しており、以前吉原寛騎手であった「シリーズ2勝で優勝せず」という例はほぼなくなりそうです。シリーズ2勝でも他がダメだと2着4回の騎手に抜かれるという可能性はありますが、従来に比べると可能性が減ったことは間違いないでしょう。
出走に関する手当の増額は少額であるものの、出走馬確保のための馬主に対するアピールとしては良いことであるように思います。


上記は単純に昨年の規定と今年の規定を比較して変更点を抽出しただけなので、詳細は以下をご参照ください。

2015年版:2015ワールドオールスタージョッキーズについて(PDF)
2016年版:2016ワールドオールスタージョッキーズについて(PDF)