中央競馬のためにならない話

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出馬表から091219-20

・インフルエンザA型の流行で騎乗を控える騎手が何人か。とはいえ、感染した騎手のうち国分優騎手は今週から騎乗停止ですけど。竹之内騎手は普段からほとんど乗らないし。
・土曜の東西主場への遠征(障碍競走除く)は村田騎手。
・土曜は東西主場のメインレースがオープン特別ということもあり、中京重賞への遠征が多いです。池添騎手、石橋守騎手、川田騎手、菊沢騎手、北村宏騎手、柴山騎手、武幸騎手、角田騎手、デムーロ騎手、武士沢騎手が遠征組と見られます。
セラフィックロンプ号は宮崎騎手が騎乗予定でしたが、インフルエンザA型感染で騎乗見合わせのため角田騎手に乗り替わり。インフルエンザ感染を受けてわざわざ中京遠征に切り替えたのだろうか?と思ったら、想定の段階ではおなじみ猪熊氏のダイアナバローズ号に騎乗予定だったようですね。角田騎手がセラフィックロンプ号を選んだということなのでしょうか。ダイアナバローズ号のハンデである52kgには2年以上乗っていない*1ので、斤量の問題かもしれませんけど。
愛知杯では池添騎手がずっと騎乗してきたトールポピー号が松田騎手に乗り替わり。池添騎手は10月施行の古都S勝ち馬、メイショウベルーガ号騎乗です。角居厩舎と松田騎手というと、今年は府中牝馬Sのブーケフレグランス号のみの組み合わせで、敢えて松田騎手を配したというのはどういうことでしょう。重賞の代打専門みたいな位置づけでしょうか。
・同レースではブラボーデイジー号も生野騎手から北村友騎手に乗り替わり。元々北村友騎手が騎乗していましたし、北村友騎手は音無師のお気に入りとはいえ、生野騎手も音無師にとっては愛弟子であるわけで、この乗り替わりはやけにあっさりしている印象。いや元からの騎乗云々であるなら、船曳騎手を乗せてくれよという感じですが。
・先週の土曜は中山で騎手が少なくなっていましたが、今週は同様の理由で阪神が少ないです。
・村田騎手の阪神遠征はスマートステージ号騎乗のためと思われます。連闘になりますが登録時点で出走可能であることが確定していたので、権利取り云々ではなく意欲の連闘とみてよさそう。高橋成厩舎からも土日合わせて3鞍依頼が来ています。
佐藤哲騎手は今週も土曜は中京。重賞に騎乗せず、佐々木晶厩舎の管理馬に騎乗するわけでもないので、今開催は基本中京で騎乗ということのようで。
・日曜の東西主場への遠征(障碍競走除く)は安藤勝騎手、池添騎手、小牧騎手、佐藤哲騎手、柴山騎手、福永騎手、松岡騎手、横山典騎手、吉田豊騎手。
朝日杯FS武豊騎手が優勝していない数少ないGIとして有名で、今年はヒットジャポット号に騎乗して参戦かと思いきや福永騎手が騎乗。当の武豊騎手は阪神カップアーリーロブスト号に騎乗です。この馬で阪神にとどまるくらいなら、ヒットジャポット号に乗りに行くべきのように思うのですけどねえ。阪神カップに福永騎手のお手馬であるマルカフェニックス号が出走するだけに、一層不自然な動きに見えます。武豊騎手がヒットジャポット号を蹴ったのか、領家厩舎が敢えて福永騎手を呼んだのか。前者であるならアーリーロブスト号にそれなりに手応えを持っている可能性がありますし、後者であるなら来週の有馬記念を見据えて同厩のセイウンワンダー号に騎乗予定の福永騎手に馬場を把握してもらう意味も含んでいるように思われます。
・コメントでご指摘いただきましたが、武豊だけではなく、阪神カップには今年JRAの平地GIを制した騎手が8人騎乗。藤岡康騎手と浜中騎手はともかくとして、岩田騎手、四位騎手、藤田騎手も阪神、さらに美浦横山典騎手と松岡騎手もわざわざ遠征してきます。賞金面では阪神カップ朝日杯FSという逆転現象が起きており、それも一因かもしれません。
・松岡騎手はエイシンタイガー号にテン乗り。西園厩舎とは最近ではドリームゼニス号やコスモセンサー号との縁があって、ドリームゼニス号は今週中山遠征、初めて騎乗した頃から松岡騎手が重賞を獲れる器だと高く評価していた馬なのでそちらに騎乗してもよさそうですが。
・藤田騎手は阪神カップではドラゴンファング号に騎乗する予定でしたが、中間の時点で除外確実だったようでブログに嘆き節が書き込まれていました。そうした経緯でショウナンカザン号に騎乗することになったと思われますが、蓋を開けてみるとドラゴンファング号も岩田騎手鞍上で出走。直前で回避馬が多数出たようですね。そのためまた嘆く藤田騎手。ただ、ロマン派にとってすればオープンまで出世した貴重なショウナンカンプ産駒を藤田騎手が駆るほうが、話としては綺麗かもしれませんね。
朝日杯FSのバトルシュリイマン号は的場厩舎ということもあって的場騎手が手綱をとってきましたが、今回武士沢騎手に乗り替わり。的場騎手は中京で騎乗します。抽選対象であったとはいえ厩舎にとって2度目のGI(前回は勝利度数が足りずに騎乗できず)、自厩舎の馬でGI出走というのは的場騎手にとっても夢であったはずですが…。的場騎手は自厩舎の新馬戦に全力投球、ということでしょうか。
・柴山騎手は未勝利戦2鞍のみというわけのわからない遠征ですが、最終的な出走順がドラゴンファング号の次であったリザーブカード号に騎乗予定だったようで、出馬投票して非抽選、という結果になったと思われます。
・先週中京へは重賞のための遠征かと思っていた太宰騎手ですが、今週も土日とも中京。むしろ先週日曜がGI騎乗のため阪神まで足を運んでいたわけで、今開催は中京がベースなのですね。それなら先週のリクエストソング号騎乗もまだ腑に落ちるというか。
・今週の1鞍騎手(障碍競走除く)は加藤騎手、佐久間騎手、柴田未騎手、鈴来騎手、高田騎手、高山騎手、田嶋騎手、田島騎手、田村騎手、柄崎騎手、畑端騎手、水出騎手。
 
・西浦厩舎が10頭出しと久々に勝負をかけてきました。メイショウホンマル号の新馬戦以来、4ヶ月半ぶりの勝利なりますかどうか。
・秋頃から急増している熊沢騎手と崎山厩舎のコンビ、今週は4鞍です。
・岩元厩舎の障碍競走といえば出津騎手が主戦、たまに高井騎手で、基本的にこの2人しか騎乗しませんが、今週は珍しく植野騎手が騎乗。珍しいというか障碍では初めて、平地込みでも13年10ヶ月ぶり!ですね。出津騎手は今週は騎乗予定なし、休業届も出していないようなので当然空いているはずですが何かあったのでしょうか。
・堀厩舎の騎手起用といえば三浦騎手に内田騎手に石橋脩騎手に二本柳騎手、ほぼこの4人に絞られますが、今週は8頭出しなのにこの4人は内田騎手が1鞍乗るだけ。中山の出走数が少ないことにその一因があるのでしょうが珍しいです。
・笹田厩舎が出走7頭中、デムーロ騎手に3頭、美浦の小野寺騎手に3頭依頼しています。笹田厩舎は最近なぜか小野寺騎手を起用してるんですよね。減量ニーズは当然とはいえ、初騎乗時にワンダージュール号で穴を開けたことによる縁だと思いますが、苦労が多かった調教師だからか、好感の持てる起用です。
・森厩舎が1000万下の日曜中京10Rで未出走の3歳馬を2頭出しという離れ業を。
・福永騎手と戸田厩舎のコンビで3鞍。いずれも継続騎乗になりますが、一気に関係が深くなってきている感じです。
・昆厩舎のマッハジュウクン号が入障。昆厩舎の障碍競走出走はおよそ2年半ぶりです。
・天間厩舎と小牧騎手とのコンビで3鞍。厩舎開業以来初めてのコンビでいきなり3鞍です。
・矢作厩舎のビスティー馬に川島騎手が! 川島騎手はビスティー馬初騎乗です。
・冠名バトルの宮川秋信氏は今回が平地GI初出走。初の平地GIでいきなり所有馬2頭出し(しかも2頭とも抽選突破)というのは珍しいように思われます。
・和田道厩舎に出戻ったトクトイムスメ号がまた和田一厩舎に移っていますね…何なんでしょうか。

*1:最後の52kg騎乗はキョウワロアリング号で優勝した07年北九州記念