中央競馬のためにならない話

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中京ヤングバトルシリーズ2009ポイント表

今年の冬の中京開催では、中京ヤングバトルシリーズなるイベントが地味に開催されています。サマージョッキーズシリーズやワールドスーパージョッキーズシリーズのように、若手騎手が騎乗成績によりポイントを獲得して、その合計を争うもの。JRA公式のイベント案内で告知されまして、中京競馬場内ではポイント表が貼り出されているものと想像されますが、インターネット上では獲得ポイントを確認できるところがありません(見つけられていません)。ならば自分で集計しようということで、集計しました。4回中京4日目終了時点のポイントです。有資格者であれば、獲得ポイントゼロの騎手も記載しています。

順位騎手合計一般1着若手1着若手2着若手3着若手4着若手5着若手6着以下
1丸田恭介3915101040
2国分恭介363042
3田中博康131021
3田中健13103
5草野太郎12102
6丸山元気9531
7上野翔651
8宮崎北斗541
9藤岡康太440
9大江原圭431
9田村太雅431
9松山弘平431
9黛弘人422
14高井彰大321
14荻野琢真33
14小野寺祐太33
14生野賢一33
14中村将之33
19池崎祐介220
19大下智22
19田中克典22
19千葉直人22
23加藤士津八11
23北村浩平11
23国分優作11
23佐久間寛志11
23丹内祐次11
23船曳文士11
23南田雅昭11
30伊藤工真00
30小島太一00
30佐藤聖也00
30鈴木慶太00
30高野和00
30水出大介00
※一般競走1着15ポイント、若手騎手競走1着10ポイント、同2着5ポイント、3着4ポイント、4着3ポイント、5着2ポイント、6着以下1ポイント。重賞1・2着もポイントがつくが、該当なし。


丸田騎手が逃げ切るかと思いましたが、昨日落馬事故により負傷。胸椎骨折で来週の騎乗は微妙です。とすると、若手騎手戦だけでなく一般競走でも勝利できそうな国分恭騎手が王座に最も近いのではないでしょうか。勝負はほぼこの2名に絞られた感じ、下位は一般競走で2勝以上しなければ届きません。一般競走3勝なら下位に沈んでいても優勝争いができますが、このメンバーでそれができそうなのは田中博騎手、藤岡康騎手くらいかと。上位2名が有利なのは間違いありません。

ヤングバトルシリーズは記憶にある限りは初の試みで、若手騎手がローカルに集って騎乗機会を得るのはいいと思いますが、2〜3勝しないと優勝はほぼ無理というポイント付与のやり方には改善の余地があるように思います。ローカルとはいえ一般競走で勝つ見込みのある騎手はリストを見てもわかるように限られていますが、2着3着なら何とか割り込める可能性がありますし、若手にとっては騎乗することも大事だと思います。昨年のワールドスーパージョッキーズシリーズでは、勝利はなかったものの安定して上位に食い込んだメンディザバル騎手が優勝しました。こうした例を見ても、勝たないまでも、上位への食い込みは評価すべきではないでしょうか。例えば、一般競走の2着や3着にもポイントを与え、場合によっては1鞍騎乗で1ポイントくらい与えてもよいように思います。1鞍1ポイントだと、今回で言う丸田騎手や国分恭騎手のような元々騎乗数の多い騎手が俄然有利になるのでまずいかもしれませんが、少なくとも2着3着くらいはポイントを与えた方が、ポイント争いの興趣が湧くものと思われます。ずっと2着を続けて優勝するのが問題とするなら、サマーシリーズのように、優勝の最低条件を「1勝以上」としてもよいと思います。ともかく、こうしたイベントを今後もやるなら、制度がもう少しブラッシュアップされた方がよいのでは、と思います。