中央競馬のためにならない話

客観的事実・データから妄想を繰り広げます。

ツイッター@horsedatacも少しやってます

勝手に福島ヤングバトルシリーズ2010ポイント表

3回福島開催は10日間すべて若手騎手競走が組まれていますが、1回新潟開催と同様ヤングバトルシリーズは開催されていません。結局ヤングバトルシリーズは中京競馬場だけの企画だったということなんですかね…。ということで、今開催も当ブログ内のみで勝手にヤングバトルシリーズを開催です。といっても、時間の都合により、開催6日を終えた今回と、最終結果のみのおしらせとします。今回もどう考えても丸山騎手の圧勝ですが、一応。勝手に新潟ヤングバトルシリーズ2010の時点から、田中博騎手と丸田騎手を抜いた騎手を集計対象とします。
ポイント獲得のルールは、中京ヤングバトルシリーズ2010に準拠して、一般競走1着5点、2着3点、3着1点、若手騎手競走1着10点、2着5点、3着4点、4着3点、5着2点、6着以下1点です。第3週終了時点のポイント表は以下の通り。

順位騎手ポイント一般1着一般2着一般3着若手1着若手2着若手3着若手4着若手5着若手6着以下
1丸山元気993024930 4 2
2小野寺祐太40 5 9310 543 1
3国分優作3110 3310 5
4丹内祐次2810 2 86 2
5水口優也25 5 3 54341
6平野優 22 5 61 5 23
6田中健 22 3110 5 21
8国分恭介13 5 6 2
9荻野琢真11 5 1 5
10川須栄彦 9 5 1 21
11小島太一 8 1 5 2
11船曳文士 8 5 3
13千葉直人 6 24
13菅原隆一 6 6
13黛弘人  6 6
16宮崎北斗 5 5
17松山弘平 4 4
17中村将之 4 3 1
17西村太一 4 3 1
20池崎祐介 3 3
20草野太郎 3 3
22大江原圭 2 2
23上野翔  1 1
23大下智  1 1
23水出大介 1 1
※ポイントなしの騎手は省略。


若手騎手競走ですら6戦3勝、もはや実績的に若手騎手と呼べないレベルの丸山騎手の活躍は敢えて言うまでもないので、2位以下を見ますと、意外?な名前がちらほらありますね。現在2位につけている小野寺騎手は、福島開催に入って突如覚醒した感のある活躍ぶり。先週土曜は定量のメインレースで人気にもなっていたとはいえ3着、日曜は集計対象外ながら主場で1着3着と、そもそも福島の騎手が手薄であることや、同じ3kg減の西村騎手が騎乗停止になって減量のライバルが減ったことを差し引いても十分すぎる働きを見せています。国分優騎手も福島で一皮剥けた印象。馬券になっているのは基本的に人気馬ばかりですが、人気している馬ではそれなりのところに持ってくる堅実さがあります。また、馬券圏内に届かずとも掲示板はそこそこ多く、終わったかに見える人気薄の馬をけっこう持ってきています。松山騎手の騎乗停止の関係か、第2週以降多く回ってくるようになった関西馬でもほとんどが人気以上、厩舎や馬主にとってすればありがたい存在ではないでしょうか。
平野騎手は新潟開催の最終レースで勝利して気持ちよく秋開催を迎えられたのが良かったのか、そこから徐々に着順が良化してきた印象。先週は3勝2着2回と大暴れでした。先週の東京の2勝が集計外になるのが残念。わざわざ東京に乗りに行ったオヤシオ号と交流重賞に臨むことができるでしょうか。せっかくだから乗り替わりがなければよいのですが。個人的な驚きは福島開催までわずか1勝だった水口騎手。勝利こそ先週でようやく2勝目、ビラゴーティアラ号でしか勝ったことのない騎手ですが、何かつかんだのか、掲示板がかなり増えてきました。先週は騎乗機会すべて掲示板という奮闘ぶり、先々週から数えて騎乗機会6連続掲示板という記録を継続中です。所属の加藤征厩舎からは騎乗馬が回って来ず、デビュー当初に支援してくれた田村厩舎や戸田厩舎も最近は馬を回してくれない、乗せてくれる厩舎は勢いや馬の質で言うなら上述の厩舎より数段落ちる厩舎が多い、そういった中で道を切り開きつつあるのは称賛に値すると思います。
と、美浦の3kg減組が非常に元気なシリーズとなっています。栗東では田中健騎手ですかね。減量がなくなってから騎乗数が激減、所属の浅見厩舎、木原厩舎、湯浅厩舎などほとんどが一部の厩舎のみからの依頼になってしまっていますが、騎乗機会が少ないながらも上位に進出する機会は多く、馬さえいればやれるところを見せています。先週は重賞競走初優勝を飾っており、これをきっかけに騎乗がもう少し増えてもよいと思いますがどうでしょう。


三場開催では若手騎手競走が組まれないのが通例ではありましたが、この時期は新人騎手がだいぶJRAの水に慣れてくる頃、2年目騎手はあまり勝てなくても徐々に騎乗依頼が増えてくる頃ですから、そうした騎手の騎乗機会をさらに増やそうということで若手騎手競走を組むのはいいことなんじゃないかと思います。若手騎手競走があれば福島に乗りに行く理由になりますし、この時期の福島開催となるとレースレベルがお世辞にも高いとは言いづらい→出走馬のレベルもドングリになるので減量騎手のニーズが増す、という図式が成り立ちそうですし。二場開催のときに若手騎手競走を組んで、週1〜2鞍でも毎週乗せるようにする取り組みもそれはそれで有効かもしれませんが、若手騎手競走をきっかけに1日数鞍乗せるような今回の取り組みの方が、騎手の成長にはより有効である気がします。減量がなくなって騎乗数確保に苦しむ若手騎手はどうすればいいのか、という話はありますけど…。
なお、小野寺騎手と水口騎手は、若手騎手競走で掲示板全着順獲得に王手をかけています。小野寺騎手は5着を、水口騎手は1着を残している状態。過去の正式なヤングバトルシリーズや勝手にヤングバトルシリーズでも、若手騎手競走の掲示板全着順獲得を達成した騎手はおらず、残り4日で達成なるかが地味に注目されます。