中央競馬のためにならない話

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騎手の調子・厩舎の調子1105

木曜に書いていながらあげられなかったものを、今週の結果を踏まえずそのままあげます。

・5月は4月に引き続き岩田騎手が13勝とトップの勝ち星。内田騎手の戦線離脱もあり、リーディング争いでも後続に差をつけ首位を走っています。
・12勝で横山典騎手、田辺騎手、福永騎手。物足りない成績が続いた横山典騎手ですが、久々の重賞優勝を果たすなどようやく上り調子でしょうか。
・田辺騎手は騎乗数自体は昨年を少し上回る程度のペースですが、勝ち星は既に昨年のものへあと1勝。年間80勝も見えるペースで、春の新潟リーディングでもトップに立っています。通算200勝にもあと2勝で、早ければ今週末にも達成しそう。
・年明け出遅れた福永騎手もここへ来てだいぶ復調してきました。気がつけばリーディング2位です。
・和田騎手が10勝。何だかんだで昨年程度のペースでは勝っているようです。昨年は2着数が1着数の1.5倍もあり、勝ち切れないレースが多かったですが、今年はいまのところ1着・2着・3着すべてほぼ同数。
・ローカル組は田辺騎手(京都で1勝)のほか、高倉騎手が9勝(京都で1勝)、勝浦騎手・川須騎手・中舘騎手が8勝、上村騎手が7勝。彼らで新潟の勝ち鞍のおよそ半数になります。丸山騎手は5勝で、決して悪い成績ではありませんが、ローカルはとにかく丸山騎手、というほどでもなくなってきました。
・上村騎手はアドマイヤコスモス号に出会ったというのが大きいですが、それ以外でも勝っており、5月の勝率はトップクラス。二桁騎乗者で彼より勝率が高かったのは安藤勝騎手のみです。
・佐藤騎手が7勝、ここ最近は月2勝というのも珍しくなかっただけに健闘した印象。
・騎乗数が少ないながら勝率が高かったのが藤田騎手、四位騎手、安藤勝騎手。
・今年の武豊騎手は1着より2着が、2着より3着が多く、まったくらしさがありません。5月も並の騎手のような成績。
・イタリア第三の男などと言われて来日したピンナ騎手ですが、5月はわずか3勝。外国人騎手としては期待外れと言わざるを得ません。先週穴を開けていましたし、慣れが見込める6月は多少前進があるでしょうか。
ダービージョッキーの仲間入りを果たした池添騎手ですが、複勝率はわずかに12.5%。上位騎手の中では最低クラスで、勝ち星も昨年の1/4近いペースと落ち込みが激しいです。
・落ち込みで言えば松岡騎手もいまだ調子が上がりません。勝利ペースは昨年の1/5、2着が1着の倍あります。
・障碍競走では北沢騎手と林騎手が2勝ずつ。ともに5月になっての初勝利でした。昨年はわずかな差でリーディングを逃した北沢騎手、今年は大きく出遅れ。
・5月2勝の主な騎手は熊沢騎手、川島騎手、国分恭騎手、柴田大騎手、太宰騎手、平野騎手、松山騎手、村田騎手。国分恭騎手、今年はいまだ7勝…。松山騎手ともども、自力で減量を外せるかあやしくなってきました。
・5月1勝の主な騎手は大庭騎手、柴山騎手、武士沢騎手、古川騎手。
・5月0勝の主な騎手は江田照騎手、小野寺騎手、小林淳騎手、津村騎手、西田騎手、藤懸騎手。
 
・厩舎関係では堀厩舎が8勝。勝負騎手の内田騎手が故障したものの、石橋脩騎手が期待に応える活躍で、彼とのコンビで5勝。今年の厩舎の複勝率は5割超と驚異的な高率です。
・池江厩舎が7勝。簡単には勝てないオープン馬を多数抱える中でこの成績は立派です。
・上原厩舎が6勝。昨年12勝の厩舎が既に10勝です。通算300勝まであと4勝、自身が管理していたダイワメジャー号の産駒が多数待機していますし、ここから勝負でしょうか。
・昨年31勝を挙げながら今年は出遅れ気味だった藤岡健厩舎が6勝。複勝率も5割超えです。
・藤原英厩舎が複勝率56%と高率。特にGI出走馬の調教でよく名前を見る鮫島騎手とのコンビでは(1.1.3.1)、複勝回収値445とよく馬券になっていました。唯一の着外がいちばん人気が高かった(2番人気)というのが何とも。
・勝ち星は少ないものの複勝率が高い厩舎、というのが毎月いるものですが、5月はあまり目立ちません。藤沢和厩舎、須貝厩舎、岡田厩舎が2勝で複勝率4割弱というくらいでしょうか。
・5月0勝の主な厩舎は荒川厩舎、加用厩舎、坂口厩舎、中村厩舎、松永幹厩舎、松山厩舎。