中央競馬のためにならない話

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騎手の調子・厩舎の調子1109

既に10月第1週を終えていますが一応。

・9月は2桁勝利の騎手が実に9人もいて、9人で288勝中103勝。一部の騎手に勝ち星が集中していた感じです。
・福永騎手と丸山騎手が13勝。丸山騎手はいつの間にかこれだけ勝ってたという感じ。今年はあまり調子が上がりませんでしたが、9月だけで年間の1/5の勝ち星を稼ぎました。
・池添騎手、川田騎手、浜中騎手が12勝。池添騎手は春に東京優駿を優勝しながらも不調な時期が続きましたが8月と合わせて20勝とようやく復調。札幌リーディングまで獲得しました。
横山典騎手が11勝、蛯名騎手、小牧騎手、武豊騎手が10勝。武豊騎手はだいぶいい状態になっているように思います。複勝回収値が100を超えたというのは常に人気するこの人にとっては珍しいのではないでしょうか。
・田辺騎手が7勝に対して2着15回と勝ち切れず。関東リーディング争いが混沌としてきました。ここで踏ん張ればWSJSも見えてくるのですが果たして。
・佐藤騎手が9月も7勝。今年は基本好調で、既に昨年の勝ち星を上回っています。スプリンターズSで怪我をしてしまいましたが、10月末に戻ってこられるなら、残り10勝を切った通算900勝は今年中に達成できそうですし、今世紀ベスト成績のペースに乗れそうです。
・岩田騎手が6勝とややブレーキでリーディング争いで福永騎手に交わされてしまいました。ということで、現在全国リーディングトップは福永騎手です。
・津村騎手が6勝と札幌で突如覚醒。どん底の勝利ペースだったのが、昨年並みにまで回復してきました。
・中舘騎手が3勝。主場での騎乗が中心だったとはいえこれは苦しい…、と今気付きましたが、今年は2回札幌開催に行かなかったんですね。将来の調教師転進を見据えて馬主や厩舎関係者に顔を売ることを選んだ、とは穿った考えでしょうか。
・わたしの観測範囲ではほとんど話題になっていなかったような気がしますが、9月は横山義騎手が久々の平地勝利を飾りました。実に4年半ぶりの平地勝利です。
・障碍競走では穂苅騎手が2勝。
・障碍リーディングでは植野騎手と五十嵐騎手が8勝、3着の差で植野騎手がトップという本当に僅差の争い。次いで中村騎手と山本騎手の7勝。最終的には五十嵐騎手が優勢なのかもしれませんが、2ヶ月連続の重賞勝利に2着2回、手塚厩舎をはじめ馬が回ってくるようになってきた山本騎手の勢いも見逃せないものがあります。
・9月2勝の主な騎手は嶋田騎手。
・9月1勝の主な騎手は木幡騎手、酒井騎手、西田騎手、藤懸騎手、武士沢騎手、松田騎手。
・9月0勝の主な騎手は大庭騎手、小野寺騎手、高倉騎手、太宰騎手、平野騎手、藤岡康騎手、古川騎手、松山騎手。
 
・厩舎関係では池江厩舎と加藤征厩舎が6勝。池江厩舎は2ヶ月で13勝、リーディングをうかがう位置に上昇してきました。厩舎の戦力からすれば上位争いは当然でありますが。
・牧厩舎が5勝。アニメイトバイオ号が活躍した昨年の成績をとうに上回り、好調です。
・堀厩舎が出走13回で5勝と相変わらずのスナイパーぶりです。
・藤沢和厩舎が2勝、今年は出だしこそ上々でしたが、例年の成績からするとやや停滞している印象。秋の東京開催からが本番でしょうか。
・9月0勝の主な厩舎は浅見厩舎、池上厩舎、古賀慎厩舎、小島茂厩舎、小島太厩舎、坂口厩舎、鈴木康厩舎、田村厩舎、松永昌厩舎、松元厩舎、村山厩舎、矢野英厩舎。
・昨年35勝→ここまで8勝の鈴木康厩舎、昨年27勝→ここまで9勝の小島太厩舎、昨年24勝→ここまで7勝の古賀慎厩舎、昨年22勝→ここまで6勝の小島茂厩舎の落ち込みが目立ちます。
・田村厩舎も3ヶ月勝ち星がなく、開業以来のスランプに陥っています。
・千田厩舎が開業以来意外な苦戦で、いまだ勝ち星がありません。もうすぐ出走数が100に達し、和田一厩舎の開業以来の連敗記録が見えてきてしまっています。もっとも、和田一厩舎がそうであったように、ひとつ勝ったらあとはトントン拍子かと思うのですが。