中央競馬のためにならない話

客観的事実・データから妄想を繰り広げます。

ツイッター@horsedatacも少しやってます

騎手の調子・厩舎の調子1111

・11月はリーディング上位3人が月間でも上位に。岩田騎手12勝、福永騎手11勝で、残り1ヶ月でリーディング争いは1勝差です。川田騎手も11勝で、自身初の年間100勝を達成しました。
横山典騎手が10勝。先週の13鞍コンビをはじめ、月間騎乗の半分近くが藤沢和厩舎でした。このコンビで6勝2着5回3着2回。
・中舘騎手が10勝と半年ぶりの二桁勝利。先週から始まった小倉開催では早速4勝と、小回りではまだまだやれるところを見せています。
・これらに続くのが勝浦騎手で9勝。ローカルに軸足を移しての初年度ですが、ここまで騎乗数は昨年の9割程度ながら、勝ち星は既に昨年から4割増。ローカルに移った効果がはっきり表れています。
・同じくローカル本格参戦の吉田隼騎手も8勝。自己ベストタイまであと4勝なので、よほどやらかさない限り自己ベストはほぼ確実。
JRA初勝利を重賞で飾ったメンディザバル騎手、8勝を挙げているものの、高額条件での活躍や複勝率が3割を切っているあたりから、やや印象が薄いような気がします。
武豊騎手と蛯名騎手が10勝、月間二桁勝利はここまでです。
・11月第1週に7勝を挙げて減量が外れた川須騎手、以後勝ち星がありません。
・不調が長い藤岡佑騎手は7勝とようやくまずまずの勝利数。ただ、2着はゼロ、複勝率で2割を切っており、まだまだ本調子ではない印象です。
・酒井騎手が6勝。主場でいまいち、ローカルで固め打ちを繰り返した11月でした。自身初の年間30勝を達成しています。
福島記念のスポット参戦以外は東京騎乗だった丸山騎手は3勝。複勝率は1割を切り、騎乗数は確保できているもののさすがに壁にぶち当たっている感じです。ここを乗り越えると完全に主場でも買える騎手になるのでしょうけど。
・障碍競走では穂苅騎手と西谷騎手が2勝。ともに7勝まで来ました。
・障碍リーディングは残り1ヶ月で五十嵐騎手が9勝でトップ、これを中村騎手と植野騎手が8勝で追う展開。7勝組は少し苦しいですね。中村騎手、植野騎手ともに五十嵐騎手より2着数が多いので、勝ち星で並びさえすればリーディング奪取となりそうですが果たして。
・11月2勝の主な騎手は嶋田騎手、高倉騎手、武豊騎手、田中勝騎手、吉田豊騎手。ここ数ヶ月好調キープだった武豊騎手が急降下。複勝率2割そこそこ、4着12回とあと一歩のレースが多かったです。それにしても武豊騎手が一ヶ月フル参戦で2勝とは…。91年12月に7開催日、42鞍騎乗して0勝ということがありましたが、その時以来、20年ぶりの低成績です。
・11月1勝の主な騎手は国分恭騎手、武士沢騎手、藤田騎手、幸騎手。藤田騎手はものすごい勢いで騎乗数を絞っているので仕方ないところはありますが、それにしても月間1勝は少ないです。一ヶ月フル参戦の月間1勝となると、97年4月以来、14年半ぶりです。もっとも、騎乗停止や怪我があった月を含めても、月間1勝は97年5月以降1度しかありません(全休月を除く)ので、相当なレアケースになります。
・11月0勝の主な騎手は江田照騎手、柴田大騎手、柴山騎手。
 
・厩舎関係では斎藤誠厩舎と藤原英厩舎が7勝。斎藤誠厩舎は人気馬をしっかり勝たせて好調でした。この勢いに伊藤直騎手も乗れればよかったのですが。
・角居厩舎と藤沢和厩舎が6勝。藤沢和厩舎は先述のようにほぼすべて横山典騎手に依存。月間の起用騎手はわずか7名でした。角居厩舎は11月末で早くも50勝の大台超え。2位以下には7勝差とリーディングをほぼ手中にしました。
・相変わらずのスナイパーぶりを発揮する堀厩舎、11月は複勝率65%…。
・出走数が少なめの中では本田厩舎と石坂厩舎が複勝率5割超えと安定していました。
・千田厩舎が11月最終日に待望の初勝利、その日のうちに2勝目も挙げました。ここから反攻なりますか。
・スランプが続いていた小島茂厩舎も3勝と復調の兆し。
・古賀慎厩舎、鈴木康厩舎はなんとか一つ勝ったものの引き続き芳しくない状況です。
・11月0勝の主な厩舎は池添厩舎、久保田厩舎、清水英厩舎、勢司厩舎、鶴留厩舎、野中厩舎、橋口厩舎、松永幹厩舎、松元厩舎。