中央競馬のためにならない話

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騎手の調子・厩舎の調子1008

・月間トップは蛯名騎手の17勝。夏の新潟リーディングを走っています。残り1週で4勝差ならほぼ当確でしょうか。
・次いで14勝、こちらも小倉リーディング独走中の福永騎手。小倉開催に入ってから2歳馬を9頭勝ち上がらせており、阪神開催の3勝と合わせて2歳戦線で早くも12勝。次が松岡騎手と内田騎手の6勝ですから、いかに馬が集まっているかです。
・北海道開催といえば藤田騎手という感じで8月も10勝を挙げていますが、2歳戦線はわずかに1勝。先週のクローバー賞での勝利が2歳戦初勝利と、意外な展開になっています。
・ほか、北村宏騎手、四位騎手、ホワイト騎手、吉田豊騎手が10勝。ホワイト騎手は月の半分休んでこれですからね…。皆勤していたら月間20勝も達成できたかもしれません。
・こういうときにあまり取り上げない吉田豊騎手が先月に引き続き好調。若干勝ち切れていない印象も、複勝率44%はかなりのもの。未勝利クラスの勝利がほとんどですが2歳戦が好調で、それで馬が集まってきている印象です。ここ10年ほどの間では最高、自己ベストの年間83勝に次ぐ成績をマークするのはほぼ確定的。年内の通算900勝はさすがに厳しいでしょうけど。
・7月1勝の北村宏騎手、重賞でも2勝して復調しました。
・7月に固め撃ちした横山典騎手と松岡騎手は、それぞれ2着3着が多くなかなか勝ち切れず。そうした中でも複勝率50%超の横山典騎手さすがです。
・海外帰国組では後藤騎手が9勝と順調ですが、三浦騎手は他の騎手より3日分少ないとはいえ3勝とちょっと出遅れた感。
・浜中騎手、和田騎手、川田騎手、幸騎手といったあたりがよく馬券圏内に絡んでおり、小倉組は福永騎手も含めた5人でけっこうなシェアを形成しているように思われます。それに続くのが小牧騎手ではありますが、率としては高倉騎手より少しいい程度でいまいち…。
・復帰したものの騎乗数を制限している武豊騎手、制限しているがゆえか、掲示板率約65%と上々の滑り出し。勝率23%も優秀です。ただ、4着が多いのは気になります。
・中舘騎手は得意の小回りに転戦したものの、新潟含め5勝、複勝率17%とどうも調子が上がりません。1回札幌の間はこんな感じで、2回札幌になってからが勝負でしょうか。
・障碍競走では林騎手が2勝で6勝まで伸ばしてきました。先月からの好調を維持。
・リーディング争いは逃げる北沢騎手、追う高田騎手、いつのまにか迫っている五十嵐騎手がいずれも1勝ずつ、林騎手も加えて俄然熾烈になってきました。あと4ヶ月、北沢騎手にとってもまだセーフティーリードではありません。
・8月2勝の主な騎手は大庭騎手、佐藤騎手、柴山騎手、田辺騎手、西田騎手、武士沢騎手、丸山騎手。
・8月1勝の主な騎手は江田照騎手、大野騎手、木幡騎手、太宰騎手、丹内騎手、渡辺騎手。
・8月0勝の主な騎手は伊藤工騎手、小林淳騎手、田中博騎手。田中博騎手は交流重賞優勝があったものの、中央では2ヶ月以上勝利がありません。
 
・厩舎陣では昆厩舎が6勝。5勝厩舎もほとんどが関西の厩舎です。
・関東で気を吐いたのが5勝の小島茂厩舎。年明けは大出遅れをかましましたが、ようやくエンジンがかかってきました。ただ、高橋智騎手が手がけたメイスンファースト号やセータミスタ号が乗り替わりであっさり上位に進出していくのは見ていて切ないです。
・率ベースで目を引くのが複勝率5割超の友道厩舎、坂口則厩舎、宮厩舎、大久保龍厩舎。角居厩舎も2勝ながら2着は9回で複勝率48%です。
・ラストイヤーの須貝彦厩舎、8月も2勝で通算8勝。昨年3勝で馬も集まらないだろうにここまで持ち直すとは。
・8月0勝の主な厩舎は国枝厩舎、斎藤誠厩舎、坂口大厩舎、松田国厩舎。6月終了時点で述べたように、坂口大厩舎の落ち込みが激しいです。