中央競馬のためにならない話

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騎手の調子・厩舎の調子1209

代替開催の10月1日分を含みます。

・9月は勝ち星が上位騎手にばらけました。12勝騎手が3人、11勝騎手が2人、10勝騎手が2人です。
・12勝は北村宏騎手、浜中騎手、蛯名騎手。2着数の関係で北村宏騎手が一応のトップになります。連対率は3割超、複勝率も4割とかなりの安定感を発揮しました。ここまでで69勝、年間自己ベストの87勝の更新が射程圏に入ってきました。
・11勝は福永騎手と内田騎手。福永騎手は海外遠征で1週騎乗が少ない上でのこの位置ですから価値があります。もっとも、高額条件ではあまり目立ちませんでしたが。
・10勝で岩田騎手と和田騎手。岩田騎手は最終週までわずか4勝と不調でしたが、最終週に6勝を挙げ帳尻を合わせました。リーディングでも浜中騎手に2勝差と僅差です。和田騎手は60勝に到達、順調なら自己ベストの70勝超えはほぼ間違いなく、80勝も見えてきました。ちなみに和田騎手はダートのイメージがありますが、9月に限っては芝で9勝と完全に芝騎手でした。
・これに続くのが休業中の北村友騎手。9月1日の1日5勝が効いています。好調だっただけに、負傷離脱が残念。
・幸騎手の騎乗数がなんと115鞍に。開催5週+3日開催なので11開催日あったとはいえ、1日平均10鞍以上騎乗しないと達成できない騎乗数です。ここまで810鞍騎乗、このペースだと年間1,050鞍騎乗はクリアできそうです。年初は例年に比べて騎乗数が少ないように思ったのですが…。
・藤田騎手が5勝でようやくお目覚めかと思いきや、札幌最終週に5勝しただけで二場開催になってからは未勝利。特に最初の2週、5日間はすべて1鞍騎乗、22日は騎乗ゼロと、あまりやる気が見えません。
・菱田騎手が4勝。すべて二場開催になってからなのでなかなかです。これにより、新人騎手の勝利数でトップに立ちました。あまり自厩舎のバックアップがありませんが、それでも軌道に乗せてきた感があります。
・障碍競走では平沢騎手が3勝の大当たり。2001年デビューで通算27勝の1/9をこの1ヶ月で稼いだことになります。これにより年5勝となり、年間ベストの4勝を上回りました。
・難波騎手も2勝で今年6勝と好調です。障碍通算13勝ですが、1番人気での勝利が一度もないというのは珍しいように思います。奇しくも平沢騎手と難波騎手は同期デビュー。出世頭が川島騎手という地味な世代ですが、平沢騎手と難波騎手に加え、小坂騎手、蓑島騎手、石神騎手、最近あまり障碍競走に騎乗しませんが大庭騎手も2001年デビュー組。障碍騎手に関しては豊作です。
・障碍リーディングでは北沢騎手が1勝積んで、小坂騎手に並びました。現在3着の差で小坂騎手がトップという大接戦。ただ、北沢騎手は休業に入ったんですよね。そこが残念です。北沢騎手がいつ戻ってくるかにもよりますが、残り3ヶ月ということを考えると、9勝の小坂騎手が優位、7勝で追う中村騎手がどれだけ追い上げられるか、でしょうか。中村騎手は2着数が小坂騎手の倍あるので、勝ち星さえ並べば中村騎手がリーディング奪取となります。
・9月2勝の主な騎手は秋山騎手、酒井騎手、中井騎手、中舘騎手、藤岡佑騎手、三浦騎手。中舘騎手、三浦騎手のようにこの枠であまり見ない騎手がいます。三浦騎手は2着9回、3着13回とまったく勝ち切れず。月間2勝はフル参戦した月で言うと2009年11月以来となります。
・9月1勝の主な騎手は江田照騎手、国分恭騎手、柴山騎手、武士沢騎手。
・9月0勝の主な騎手は嘉藤騎手、高倉騎手、藤懸騎手、村田騎手。
 
・厩舎関係でも勝ち星がばらけ、音無厩舎、西園厩舎、松田博厩舎、松永昌厩舎が7勝。不調だった松田博厩舎が復調の兆しを見せています。音無厩舎も何だかんだで昨年程度の勝ち星はマークできそう。
・本田厩舎が8月に引き続き6勝、2ヶ月で12勝です。
・8月までで8勝だった岩戸厩舎が5勝と持ち直しました。
・出走数少なめながら、国枝厩舎が掲示板率およそ6割と狙ったところをきっちり取っている感じです。
・リーディング争いでは、トップ3の池江厩舎、角居厩舎、藤原英厩舎がいずれも2勝と小休止。4〜10位はいずれも33勝か34勝という混戦で、トップ10については最終的にどのような並びになるか全く予想がつきません。
・9月0勝の主な厩舎は昆厩舎、鮫島厩舎、野中厩舎、宮厩舎。昆厩舎は出走数が少ないのであまり目立ちませんが、これで2ヶ月連続未勝利。