中央競馬のためにならない話

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出馬表から121013-14

・久々に三場開催がスタート、この先はジャパンカップウィークと有馬記念ウィーク以外すべて三場開催になります。また、三場開催時のローカル開催(新潟、福島、中京)では全日若手騎手競走が組まれています。
・平野騎手が復帰。怪我の程度を思うと、わずか半年で復帰、と言ってもいいのかもしれません。所属の二ノ宮厩舎が4鞍乗せており、馬質はともかくレース勘を取り戻すためのバックアップはしっかりです。
・土曜の東西主場への遠征(障碍競走除く)は秋山騎手、岩田騎手、高倉騎手、藤岡佑騎手、古川騎手。
・高倉騎手と古川騎手は重賞のためではない遠征です。高倉騎手は自厩舎、かつ東京ダート2100m得意(思えば崎山厩舎には東京コースが得意な管理馬が多いように思います)のトリノ号のため、と解釈できましょうが、古川騎手は目的が不明。プロポーズ号には今夏函館で騎乗していたものの、そのため、というのも弱いです。日曜も東京なので前乗りの可能性はありますが、安藤騎手じゃあるまいし、土日間での移動が堪える身体でもないはず。先週も日曜は東京でしたし、この開催は東京中心なのでしょうか?
・東京で府中牝馬Sが組まれています。例年秋華賞の裏でしたが、今年は土曜に移りました。
マルセリーナ号に岩田騎手が騎乗、レインボーダリア号に柴田善騎手が騎乗。いずれも厩舎と騎手の関係からいってありそうな組み合わせですが、意外にもともにテン乗りです。レインボーダリア号、木幡騎手も東京で騎乗するのですが…。
・スマートシルエット号には蛯名騎手。武豊騎手あたりが帯同してきてもよさそうなものですが、武豊騎手としては京都のりんどう賞出走のスイートメドゥーサ号をがっちりキープしておきたい、といったところでしょうか。
・勝浦騎手がゴールデングローブ号に騎乗。テン乗りにもかかわらず、現在ローカル回り中心の勝浦騎手がわざわざ東京に残って騎乗です。藤岡健厩舎とのコンビは2年ぶり、通算7度目と特別な縁があるわけでもないですが、この馬、ハヤ王妃の所有馬なんですよね。勝浦騎手とこの一族の関わりといえばハムダン皇太子所有のサドンストーム号、ハヤ王妃の他の所有馬でも好走経験があります。それを踏まえて馬主サイドからの指名が入ったと推測されます。
エリンコート号に石橋脩騎手。あくまで印象ですが、関西厩舎が関東遠征して、鞍上選びに困ったときは勝浦騎手か石橋脩騎手に頼んでいるように思います。
・シースナイプ号に引き続き丹内騎手。高額条件では結果が出ていないコンビですが、河内厩舎の丹内騎手への評価は変わらないようで。次は福島記念あたりでまたこのコンビが見られるでしょうか。
・京都メインの清水Sではダノンプログラマー号に四位騎手が騎乗。千田厩舎が四位騎手を乗せるのは意外に思いましたが、高額条件でほとんど乗せていないだけで、むしろよく乗せているほうなんですね。千田師は騎手時代北海道で騎乗していましたし、よく乗せても不思議はないですね。
・新潟メインは魚野川特別。ラジオNIKKEI賞で三連系の万馬券を演出したオペラダンシング号が秋初戦。江田照騎手はこの馬のために土曜新潟と思われます。
・江田照騎手以外の新潟騎乗騎手は、だいたいいつものメンバーです。
・日曜の東西主場への遠征(障碍競走除く)は安藤騎手、飯田騎手、石橋脩騎手、内田騎手、蛯名騎手、大野騎手、熊沢騎手、田辺騎手、古川騎手、松岡騎手、横山典騎手。偶然でしょうけど、秋華賞遠征の関東騎手は、内田騎手10鞍、田辺騎手4鞍のほかは全員3鞍騎乗です。
・安藤騎手が関西GIの裏で騎乗というのは珍しいように思いましたが、調べてみると今年の宝塚記念も、春の天皇賞も、昨年のジャパンカップダートも、エリザベス女王杯も、春の天皇賞も、関西のGIで騎乗馬がいないときは裏で騎乗していました。騎乗馬を絞って、遠征も控えめにしている印象ですが、考えて乗ってはいるんですね。
・京都で秋華賞が開催されます。ジェンティルドンナ号の牝馬三冠なるか、という注目の舞台ですが、達成はほぼ確実だろうという諦めムードなのか、そこまで盛り上がっていないような気も…。アパパネ号のときもそうでしたが、牝馬三冠は盛り上がらないんでしょうか。
ローズSの際に、ラスヴェンチュラス号は蛯名騎手が乗りに来ても、と書きましたが、よく考えたら蛯名騎手はミッドサマーフェア号に乗るので本番は乗れないんですよね。本番もセットで、ということで川田騎手に依頼していたようですね。
武豊騎手がトーセンベニザクラ号に継続騎乗する関係で、福永騎手がメイショウスザンナ号に、四位騎手がキャトルフィーユ号にそれぞれスライド。四位騎手は角居厩舎の主戦格なのでキャトルフィーユ号に騎乗すること自体は不思議ないですが、最近はむしろ福永騎手の方がよく乗っていましたし、このレースのチャンスとしてもキャトルフィーユ号の方に分がありそうに思われるだけに、福永騎手に選択の主導権があったとするならやや不可解です。
・ハワイアンウインド号にピンナ騎手。川須騎手で連勝中なのだから川須騎手でいいように思いますが、そうはいかないのがこの馬主ということでしょうか。ピンナ騎手は今週が短期免許の最終週、春に2ヶ月騎乗しているため、今年の日本での最終騎乗(12Rは騎乗なし)になります。去年の日本騎乗最終週はトーセンジョーダン号で天皇賞優勝という大仕事をやってのけましたが、今年はどうでしょう。
・東京では東京ハイジャンプが開催されます。メインレースのアイルランドトロフィーともども、土曜の府中牝馬Sと土日の開催を入れ替えた形になりますが、日曜に障碍重賞とは!
・日曜に障碍重賞、となると、間違っていなければ2005年の小倉サマージャンプ以来になります。小倉サマージャンプは2005年までは毎年日曜に開催されていたようです。さらに、GIの裏で障碍重賞となると1999年の東京オータムジャンプ(裏のGIは秋華賞)以来のようです。
東京ハイジャンプは収得賞金400万組が1頭しか出走できていない豪華メンバー。ヘタしたら大障害レースより狭き門になっているかもしれません。
中山大障害を見据えてか、乗り替わりは最小限ですね。トーセンオーパス号は横山義騎手休業中のため金子騎手、ビービースカット号は柴田大騎手がマジェスティバイオ号騎乗のため石神騎手、ボンジュールヒカリ号は五十嵐騎手がティアップブレイズ号騎乗のため高野騎手。
・唯一不可解なのはアグネスラナップ号です。北沢騎手がずっと騎乗してきており、他に騎乗馬がいないにもかかわらず浜野谷騎手に乗り替わり。北沢騎手は9月の落馬で一度休業し、すぐ復帰しましたが、重賞ということもありその間に騎手の手配を済ませていたのでしょうかね。中山グランドジャンプ一戦で降ろされるようなものではないと思いますが…。
アイルランドトロフィーではエックスダンス号よりカリバーン号、リルダヴァル号のほうが斤量が軽いのが目につきます。実績を思うと違和感がありますが、賞金別定なので仕方ないですね。カリバーン号、いま収得賞金が1,775万しかないんですねえ。賞金別定競走だと斤量がかなり有利だと思われますが、いまのままでは使いたい重賞に出られないでしょうし、近くオープン特別にすら出られなくなるでしょうから、賞金を上積みしたいところでしょう。
・伊藤騎手と黛騎手はこのレースのために東京騎乗ですかね。
・新潟もメインレースはオープン特別の信越S。左回り芝1400m専用機と化した感のあるウインドジャズ号、案の定出てきました。
サンディエゴシチー号のために藤岡佑騎手が、ストロングガルーダ号のために丸山騎手が新潟に来ますね。
・ゼロス号が中1週で出走。昨年秋〜春にかけても短い間隔で使い倒していましたが、今期も使い倒していくのでしょうか。
・京都9Rの堀川特別は今年も秋華賞除外組の受け皿。秋華賞除外の3頭であるアナスタシアブルー号、フレイムコード号、ラシンティランテ号が揃って出走します。
・京都の新馬戦で名牝ウオッカ号の全弟、タニノタキシード号がデビュー。四位騎手が騎乗します。ウオッカ号の全きょうだいで馬主も一緒なのはタニノタキシード号が初めてですし、その鞍上となると武豊騎手や岩田騎手でもいいですけど、やはり四位騎手がふさわしい気がしますね。まあ、ウオッカ号のデビュー戦の鞍上は鮫島克騎手でしたが…。
・今週の1鞍騎手(障碍競走除く)は石橋守騎手、荻野要騎手、上村騎手、小野寺騎手、小島騎手、小林慎騎手、菅原騎手、鈴来騎手、高嶋騎手、千葉騎手、野元騎手、原田騎手。上村騎手、三場開催になっても週1鞍とはジリ貧じゃないですか…。再度昆厩舎とタッグを組むようになっているのでもうしばらくは大丈夫かもしれませんが、けっこう苦しいように思います。
・芹沢騎手が2年以上手綱をとってきたピュアマリーン号を降りて、今週騎乗なしです。先日病気?で乗り替わりになって以来騎乗がないですが、かといって休業しているわけでもなし。病気の乗り替わりはほんとうかもしれませんが、目下は調教師試験に向けて追い込みをかけている状態ですかね。もう何回目かの挑戦になるはずですし、ここまで今回こそはの思いがあるかもしれません、と思ったのですが、試験要領を確認したら一次試験は9月26日で終わっていたうえ、一次の合格発表は10月18日で、現在宙ぶらりんの時期でした。二次試験に向けて動いているとも解釈できますけど、今週なら騎乗してもいいような気もします。
 
高橋裕厩舎が土曜に勝浦騎手と4鞍コンビ、日曜に柴田大騎手と3鞍コンビ。柴田大騎手との3鞍がマイネル馬2頭、社台馬1頭というのが面白いです。いまは押しも押されぬマイネル主戦の柴田大騎手が社台馬に騎乗することは全くないわけではないですが、今年12回ですからかなり少ない部類ではあります。その中でもサンデーレーシングキャロットファームのようなクラブ馬が主で、今回の吉田勝己氏名義の馬に騎乗するのは今年初めてのようです。
・天間厩舎が9頭出しですが、所属の原田騎手の騎乗はゼロ。新潟で3頭、うち2頭は特別競走なので仕方ないかもしれませんが、カシノソウル号くらい乗せても…。
・安田厩舎と大野騎手が4鞍コンビ。グッドマイスター号でやらかしがあっても、ローカルとなるとまだ出番がありますね。ほか、出走8頭中新潟で6頭使う関係もあってか、関西の騎手は川田騎手を1鞍乗せるだけです。
・同一場で一日に5頭出し以上する厩舎は以下のとおり。土曜新潟:鮫島厩舎が遠征で4頭出し。土曜京都:中竹厩舎が6頭出し。日曜新潟:畠山重厩舎が5頭出し、宮本厩舎が遠征で5頭出し。日曜東京:高橋裕厩舎、天間厩舎が5頭出し。日曜京都:西園厩舎が6頭出し、大橋厩舎が5頭出し。