中央競馬のためにならない話

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騎手の調子・厩舎の調子1304

・騎手の勝利数は序列こそ替わりましたが、3月に引き続き戸崎騎手(17勝)、内田騎手(16勝)、岩田騎手(11勝)の地方出身組がトップ3。岩田騎手とともに11勝のC.デムーロ騎手を合わせ、いわゆる外様の4人で4月の約2割の勝ち星を占めています。
・戸崎騎手は2ヶ月で34勝、一気にリーディング7位まで上がってきました。2ヶ月のハンデがありながら、年間100勝に手が届く勢いです。
JRAの生え抜き騎手1位は10勝の勝浦騎手、次いで9勝の吉田隼騎手。ともに福島組なので、主場が先の4人に席巻されたかっこうになりますね。もっとも、内田騎手は福島でも5勝していますが。吉田隼騎手はスランプから復調です。
・福永騎手や浜中騎手はこうした騎手の活躍の煽りを食った感じで、それぞれ8勝、6勝とやや足踏みの印象。もっとも、年間100勝はまだ余裕のペースです。
・今回は1ヶ月だけ、今週末が騎乗最終週となるM.デムーロ騎手は勝率12%弱とやや物足りない成績。
3月8勝の松田騎手、4月も5勝。既に18勝を挙げ、自己最多である2年目の27勝を上回ることはこの時点で確定的と絶好調です。今週末は新潟大賞典ジャパンカップ勝馬ローズキングダム号が回ってきており、馬が近走不調気味とはいえ、騎手の好調ぶりを裏付けることに。
・中舘騎手、測ったように1日5〜6鞍の騎乗を続けており、完全に騎乗セーブモードです。4月は3勝、ここまで14勝と、調教師試験勉強にシフトしている様子がうかがえます。
・障碍競走では2勝の騎手はなし。小坂騎手と高田騎手が1勝を挙げており、リーディングを争っています。リーディング上位だった中村騎手が3ヶ月の予定で渡欧しており、彼の騎乗馬が誰に回ってくるかもこの先注目です。栗東移籍の平沢騎手は、6戦して掲示板なしでした。
JRAは全日程のおよそ1/3を終了、このため、年間100勝が達成できるかどうかは現時点で33勝前後がボーダーになりますが、それを鑑みると、岩田騎手、福永騎手、内田騎手、浜中騎手、川田騎手、蛯名騎手、戸崎騎手、横山典騎手までが33勝以上。31勝の松山騎手、30勝の北村宏騎手がもしかしたら、といったところで、今年は100勝騎手が昨年の6人より多くなるかもしれません。
・4月2勝の主な騎手は秋山騎手、川須騎手、西田騎手、藤田騎手、丸田騎手、丸山騎手、幸騎手(騎乗停止あり)。藤田騎手は騎乗数の減少はもちろんですが、遠征をまったくしなくなりましたね。今年はいまだ京都と阪神でしか騎乗しておらず、メイケイペガスター号騎乗が内定した東京優駿が今年初の遠征になるかもしれません。刺激的な内容の著書の発売も近く、まもなく引退かなどと噂されていますがどうでしょうか。
・4月1勝の主な騎手は国分恭騎手、酒井騎手、杉原騎手、丹内騎手、村田騎手。丹内騎手は今年まだ3勝です。
・4月0勝の主な騎手は川島騎手、太宰騎手、宮崎騎手。
・新人騎手では伴騎手が初勝利を挙げましたが、栗東の本田厩舎の管理馬というのが少し寂しいです。岡田騎手が苦戦していますね…。
 
・調教師関係では池江厩舎が7勝。勝率およそ3割と、勝ち切るケースが多かったです。
・堀厩舎が連対率5割弱と本領を発揮。とくに主戦の戸崎騎手では複勝率66.7%、3回に2回は複勝的中という高率でした。
・矢野英厩舎が5勝と好調でした。
・3月末時点で勝ち星のなかった大和田厩舎が一気に4勝。
・リーディングは混戦で、角居厩舎と池江厩舎が21勝、藤原英厩舎と国枝厩舎が19勝(それぞれ2着数で前者が上位)。3月までトップだった矢作厩舎は5位に後退しています。
・東京開催待ちと思われた藤沢和厩舎ですが、東京開催が始まっても2勝といまいち調子が上向きません。
・4月0勝の主な厩舎は加藤征厩舎、北出厩舎、笹田厩舎、高橋裕厩舎、二ノ宮厩舎。