- ・5月の勝利トップは18勝の内田騎手と横山典騎手。5月は東京で120鞍組まれていたわけですが、うち32勝をこの2人が持っていった（内田騎手は京都で4勝）ことに…。さらに蛯名騎手が14勝なので、3人で46勝です。他の騎手の入る余地が少なすぎる。
- ・内田騎手は騎乗数も多く、今年最初の重賞優勝を東京優駿で飾るなど、完全復調ですかね。
- ・横山典騎手は複勝率が5割超、例年ならもう落ちてくる時期なのに勢いが衰えません。既に71勝で、現在のペースで怪我さえなければ2005年の134勝を上回ることはほぼ確定的。ちなみに重賞勝利は既に11勝（！）、こちらも自己ベストは1998年と2008年の12勝ですから、更新確実ですかね。武豊騎手の持つ年間23勝（たぶんこれがJRA記録ではないかと）更新も視界に入ってきました。
- ・勝利数第3位は15勝の丸山騎手！ ご存知の通り新潟での荒稼ぎが効いています。全国リーディングも7位（5位6位とは2着3着の差）まで浮上。二場開催になって参戦した東京ではさすがに勝てませんでしたが、イケドラゴン号で意外な逃げを打って同期で重賞複勝圏内一番乗りを果たすなど、ローカルで培ったレース勘はきちんと出ているのかなという感じがします。
- ・関西トップは岩田騎手の11勝。
- ・先月10勝、2着3着が1回ずつだった川田騎手でしたが、5月は10勝、2着3着もそこそこで、きちんとした成績に。ここ数ヶ月、同期の藤岡佑騎手より少し勝っている感じで、通算勝利数がジリジリ近づいてきました。とはいえまだ24勝差ですが。
- ・国分恭騎手が10勝で通算52勝、次週から1kg減です。2kg減当初はやや苦しんだ感があり、4月は1勝のみでしたが、主場で戦いながらきっちり修正してきました。特別競走は普通に勝てるようになってきましたし、単勝10〜30倍くらいでの勝利も他の騎手に比べかなり多い印象で、自力で減量を外せそうですね。
- ・松山騎手も次週から1kg減。デビューの頃の勢いには陰りが見え、通算勝ち星でも国分恭騎手に抜かれましたが、お互い刺激しあっているものと想像され、彼も自力で減量を外せそう。
- ・5月から参戦のウィリアムズ騎手は7勝、2着10回、3着2回。…正直、外国人騎手としてこの成績は少し物足りない気がしますね。複勝率24％も決して高くないですし。
- ・三浦騎手が5勝、これで3ヶ月連続月間5勝です。週1勝ペースというのは、今までのペースからするとちょっと物足りないですね…。2着と3着が10回ずつと勝ちきれていないのも気になります。
- ・今年に入ってずっと調子の良くなかった安藤勝騎手、月間4勝ではあるものの複勝率48％、掲示板率は78％。暖かくなってだいぶ調子が戻ってきた印象です。
- ・福永騎手が掲示板率5割超ながら3勝。一部の馬主にとってはありがたいことかもしれませんが…。
- ・障碍競走では北沢騎手が3勝！ 昨年8勝で今年はもう7勝。初の2桁勝利、そしてリーディングが早くも視界に入ってきました。落馬負傷による戦線離脱が非常に多い世界なので予断を許しませんが。
- ・山本騎手も3勝。確かに毎週結果を整理していて「また山本か」と思ったことが多かったような。月間障碍3勝は自身初です。
- ・5月2勝の主な騎手は川島騎手、武幸騎手、田中博騎手、田辺騎手、武士沢騎手、古川騎手、村田騎手。
- ・5月1勝の主な騎手は上村騎手、大野騎手、大庭騎手、四位騎手、渡辺騎手。四位騎手は3月4月と大活躍でしたが、ここへ来て急ブレーキ。危うく月間未勝利に終わるところでした。
- ・5月0勝の主な騎手は伊藤工騎手、小林淳騎手、宮崎騎手。一つ下の世代が順調に勝ち星を重ねる中、伊藤工騎手は2kg減になってからいまだ勝ち星がありません。
- ・厩舎陣では藤沢和厩舎が8勝。東京開催が始まり本気を出してきました。定位置まであと少しです。
- ・オークスを分け合った国枝厩舎と古賀慎厩舎がそれぞれ6勝、5勝と好調。古賀慎厩舎は通算100勝にリーチ。
- ・4月まで5勝だった斎藤誠厩舎が5月だけで5勝。特に何がよかったということは見当たりませんが、強いて言うなら所属の伊藤直騎手がほとんど騎乗しなかったのがよかったのでしょうか？ ひどい言い草。
- ・藤岡健厩舎が5月も好調で5勝、これで17勝です。昨年21勝ですからかなりのペース。
- ・大橋厩舎が4勝。ナムラタイタン号が牽引しているところは多分にあるでしょうが、過去最高の結果だった昨年の24勝をさらに上回るペースで飛ばしています。管理馬の血統などの陣容からして、なんでここまで勝てるのか不思議でなりません。
- ・和田一厩舎が2勝と軌道に乗ってきましたね。
- ・加藤征厩舎は5月も水口騎手を乗せていません。同期の西村騎手は乗せているというのに…。
- ・5月0勝の主な厩舎は尾形厩舎、川村厩舎、坂口大厩舎、佐藤正厩舎、手塚厩舎、戸田厩舎。特に佐藤正厩舎は、昨年20勝しているのに今年はここまでわずか2勝、しかもその2勝はいずれもブラストダッシュ号という状態です。ワンダーアキュート号の戦線離脱も一因でしょうが、それにしてもあまりに勝ててない。
