中央競馬のためにならない話

客観的事実・データから妄想を繰り広げます。

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出馬表から120630-0701

・今週から中京開催です。夏の中京開催は16年ぶりだそうで。
・中村騎手が一週で復帰。武幸騎手が休業に入りました。
・福永騎手が今週から海外遠征。2ヶ月間不在になります。
・土曜の東西主場への遠征(障碍競走除く)は酒井騎手、長岡騎手。ともに1鞍遠征。
・酒井騎手は未勝利戦で関東馬1鞍と一見謎の遠征ですが、メインレースのテレビユー福島賞でハクサンムーン号が除外されていることから、これに騎乗するための遠征であったと推測されます。長岡騎手は前走東京で好走し、同じ左回りを狙って遠征するメイスンファースト号の騎乗。
・土曜は福島で福島ジャンプSが開催されますが何といってもバシケーン号に注目。賞金別定戦にGI馬が出てきた故に、斤量はなんと65kg。GI時よりさらに1kg以上重い斤量を背負います。よく出走を決めましたね…。ただ、よく見たら今年の4月にプライドイズハート号が65kgで出走していました。障碍競走で斤量65kg以上というのは86年以上では11例あり、1勝2着3回3着1回、4着1回5着1回着外4回と印象よりは悪くありません。まあ馬券になったのはブロードマインド号とポレール号の2頭だけですが…。とはいえこの斤量は実績の証ですから、斤量だけで切ることもないのかなと思います。
・西谷騎手負傷に伴い、トレジャーハント号は北沢騎手が騎乗。
・ユウターチェイサー号は回数としては金子騎手と植野騎手が同じくらい騎乗していましたが、前走勝たせた金子騎手ではなく、植野騎手に白羽の矢が立ちました。
・柴田大騎手がジャストルーラー号に騎乗。障碍競走騎乗は基本的に自重していくのかと思いきや、テン乗り馬に騎乗します。戸田厩舎からの平地での依頼を見込んででしょうか。
・非抽選除外ですが、ヒラボクロイヤル号が出馬投票しています。障碍競走は一走だけですが、そのときの圧勝ぶりから将来を嘱望された馬。熊沢騎手も近く復帰予定のようですし、障碍競走復帰間近のようですね。
・福島メインのテレビユー福島賞は、先ほど触れたハクサンムーン号の他にも出てくれば人気になったであろうテイエムオオタカ号やダノンフェアリー号も除外になっています。
・中京メインの白川郷Sではバトードール号に安藤勝騎手が騎乗。池江厩舎が安藤勝騎手を乗せるのは去年のアルゼンチン共和国杯でのトレイルブレイザー号以来。
・浜中騎手がマストハブ号に騎乗します。主戦の四位騎手は北海道、前走騎乗の福永騎手は海外という中、もともと笹田厩舎とは縁があるとはいえ、そのあたりの騎手の代わりとして浜中騎手が挙がるのは、関西のトップ騎手の仲間入りを果たしているのだなあという印象です。あと10年もすれば川田騎手と浜中騎手の時代になっているんでしょうかね。
・土曜は函館メインも準オープンですね。ロビンフット号は形の上では格上挑戦ですがそれでもハンデ56kgですか。それで言うならフォーエバーマーク号も昇級戦ながらいきなり55.5kgを背負わされていますが。
・ダイメイザクラ号に三浦騎手が騎乗しますが、嘉藤騎手が乗りに来るという選択はなかったのでしょうか。
函館スプリントSであっと言わせたビスカヤ号ですが、なぜか藤田騎手に乗り替わり。荻野琢騎手の騎乗馬がない中、勝負手と言えなくもないですが、うーん…。
・日曜の東西主場への遠征(障碍競走除く)は安藤勝騎手、佐藤騎手、長岡騎手、藤岡佑騎手、藤田騎手、松山騎手、横山典騎手。長岡騎手は1鞍遠征。
・ほか、北海道組から丸田騎手が福島に乗りに来ています。
・内田騎手が巴賞のルルーシュ号はじめ藤沢和厩舎との5鞍コンビを中心に函館で騎乗。各紙にて報道されたのとおり、内田騎手が函館で騎乗するのは初めてです。
・遠征多数の福島ではラジオNIKKEI賞を開催。安藤勝騎手、佐藤騎手、藤岡佑騎手、丸田騎手は騎乗馬が抽選対象でしたが乗りに来ています。14/19抽選だったようですが、ハンデ優先はなかったんですかね。
・安藤勝騎手、佐藤騎手は抽選対象のうえテン乗りだったのですが、それでも乗りに来るんですね。安藤勝騎手はこのようなリスクはあまり冒さないように思うのですが、先週見事結果を出したミキノバンジョー号と同様、ある程度勝算あってのことでしょうかね。
・それにしても安藤勝騎手、今年は福島が多いです。ここ数年は北海道を主戦場にしていましたが、このまま小倉もしくは新潟コースなのでしょうか。
・藤田騎手の福島騎乗は7年2ヶ月ぶり。夏の開催に限ると前世紀まで遡り、13年ぶりになります。過去8開催日のみ参戦しており、今回が9日目。ずっと手綱を取ってきたヤマニンファラオ号も安藤勝騎手に譲っていますし、それだけアーデント号の力を見込んでいるのでしょう。
・過去11走で11人の騎手が騎乗したメイショウカドマツ号、今回は初めて過去に手綱を取ったことのある 騎手が騎乗。藤岡佑騎手が騎乗します。過去に騎乗しており出走が確実なサンレイレーザー号ではなくこちらなんですね。
・ビービージャパン号は田中博騎手。想定で入っていたはずの武幸騎手の休業が27日からになっているため、調教中か何かで負傷して急遽田中博騎手が手配されたように思われます。
・蛯名騎手はロードアクレイム号、柴田善騎手はショウナンカンムリ号と関西馬に騎乗。蛯名騎手は抽選対象にもかかわらずロードアクレイム号の追い切りのために栗東に行ったようで。
・中京ではCBC賞が開催。最大ハンデ差11kgという近年あまり例のないハンデ差を伴うレースになりました。ハンデ戦は下限は48kg、近年上限は59.5kgにとどめているので最大でも11.5kg差。その最大値に近いレースです(アラブのレースや前世紀のハンデ戦では60kg以上もザラにありましたが)。
・ハンデ50kgが3頭、48kgが1頭ということで軽量騎手が重宝されることになりますが、藤懸騎手、中井騎手、飯田騎手、水口騎手が配されています。
・一方で、ハンデ59kgが1頭、57.5kgが2頭、57kgが2頭と、重いハンデと軽いハンデが両極端で分布しています。
・水口騎手は2度目の重賞騎乗。前回も48kgでした。
・ドラゴンファング号に国分優騎手。レオンビスティー号の縁なのか、矢作厩舎はこちらにも乗せてきました。
グランプリエンゼル号は幸騎手が騎乗。三浦騎手も藤岡佑騎手も乗りに来ませんでした。矢作厩舎はたまに幸騎手を乗せるものの今年はまだ1回、過去も下級条件ばかりで、重賞でのコンビは2006年マイルチャンピオンシップスーパーホーネット号以来です。幸騎手、スーパーホーネット号に騎乗したことがあったんですねえ。
・スプリント戦を続戦するリーチザクラウン号、今回は北村友騎手が騎乗。杉浦厩舎が北村友騎手を乗せるのは2年2ヶ月ぶりです。
・函館メインは巴賞。アリゼオ号が実に1年7ヶ月ぶりに復帰します。鞍上は岩田騎手。
・丹内騎手がホッカイカンティ号に騎乗、石橋脩騎手は乗りに来ないのですね。
サンディエゴシチー号が一度叩いて実績のある北海道へやってきました。今回は三浦騎手ですが、藤岡佑騎手不在による代打ですかね。この先も三浦騎手でいくのでしょうか。
・伊藤騎手がヤマニンウイスカー号に騎乗するのですが、日吉厩舎から千田厩舎への転厩初戦なんですよね。CBC賞出走のアキノパンチ号も日吉厩舎から中村厩舎への転厩初戦。日吉厩舎は高額条件の管理馬が同時に2頭出ていったことになります。ともに現級実績がほぼ皆無とはいえ、開業2年目の厩舎がこのクラスの管理馬を手放して大丈夫なのかなと少し心配になります。2歳馬が既に12頭登録されているので、そのへんに押し出されただけならよいのですが。
・今週の1鞍騎手(障碍競走除く)は岩部騎手、大下騎手、桑村真騎手、小林慎騎手、鈴来騎手、武英騎手、田中健騎手、田村騎手、千葉騎手。
 
・坂口厩舎、武市厩舎、矢作厩舎が11頭出しです。坂口厩舎は全馬中京で、とくに土曜は8頭出し。川田騎手と4鞍、太宰騎手と3鞍コンビです。
・安田厩舎と大野騎手が4鞍コンビ。グッドマイスター号の週の結果は悪くなかったようで。
・河内厩舎と丹内騎手が2鞍コンビ。関西厩舎と丹内騎手といっても、河内厩舎にマイネル馬は入りませんので、マイネル馬とは関係のない依頼です。崎山厩舎に続く、「マイネル馬と関係なく丹内騎手を乗せる厩舎」ということになるのでしょうか。
・栗田博厩舎と松山騎手が3鞍コンビ。これまで乗せたことが何度もありますが、週3鞍はもちろん初めてです。
高市厩舎が栗本博晴氏のクリノ馬を6頭出し。厩舎にいるクリノ馬は8頭なので、4分の3を一気に送り出すことになります。
・堀井厩舎と武豊騎手が3鞍コンビ。堀井厩舎は最近武豊騎手が関東主場に遠征する際にちょこちょこ依頼していましたが、今回は中京に3頭遠征させてすべて武豊騎手に頼むパターンです。
・堀厩舎と戸崎圭騎手が5鞍コンビ。戸崎圭騎手の騎乗11鞍中半分が堀厩舎になります。まあいつもの傾向というか…。
・昆厩舎が浜中騎手と藤岡康騎手を乗せています。柴原騎手が引退しても起用騎手の偏りは変わらない厩舎ですが、浜中騎手は先々週初めて乗せており、藤岡康騎手は今週初めて。四位騎手も藤田騎手も武英騎手も北海道で、夏競馬の間は関西主場で起用する騎手がいないだけに、両騎手は新たなお得意先を作るチャンスかもしれません。
・松山康厩舎がカフェヒミコ号を武豊騎手に託しています。ずっと柴田善騎手が騎乗してきましたが、500万下に降級したいま、この馬のために遠征というのもなかなか厳しいという感じでしょうか。
・菅原厩舎と的場騎手が3鞍コンビ。あまりイメージのない組み合わせですが、先々週にも3鞍コンビがありました。菅原厩舎の北海道組は的場騎手中心で、ということですかね。
・大久保洋厩舎が藤岡康騎手を乗せていますが、ものすごく珍しいというわけでもなく、遠征の際にはたまに起用しているようで。藤岡佑騎手をよく乗せていた関係から来るのでしょうか。
・先ほど触れた日吉厩舎は7頭出しですべて未勝利戦。国分優騎手と3鞍コンビです。
・加藤征厩舎と藤田騎手が3鞍コンビ。いかに川須騎手を重用していても、やっぱり一番は藤田騎手、という印象です。
・松田博厩舎と北村友騎手が6鞍コンビ。今年はオープンクラスでダイシングロウ号とベストクルーズ号に 乗せていたとはいえここまでわずか4鞍、それが突然こうなるのがよくわかりません。岩田騎手のいる北海道にはたくさん持っていかないですし、関西主場で騎乗するはずの川田騎手は来週から1ヶ月海外ですし、ということでこの先を睨んでの起用のようには思いますが、お試しにしては頼みすぎのような気もします。
・同一場で一日に5頭出し以上する厩舎は以下のとおり。土曜福島:戸田厩舎が6頭出し。土曜中京:坂口厩舎が8頭出し、日吉厩舎が6頭出し、森厩舎が5頭出し。日曜函館:藤沢和厩舎が5頭出し。日曜福島:萱野厩舎、堀厩舎が5頭出し。日曜中京:安田厩舎が5頭出し。