中央競馬のためにならない話

客観的事実・データから妄想を繰り広げます。

ツイッター@horsedatacも少しやってます

出馬表から121110-11

・今週からムーア騎手とルメール騎手が来日。外国人騎手枠が埋まりました*1。ムーア騎手の短期免許は一昨年一週間だけ、ということがありましたが、今回は年末まで。中間で帰国するという感じでもなく、初めての本格参戦になりそうです。
・柴田大騎手がスピード復帰、小牧騎手が休業へ。
・上野騎手は現在美浦で調教をつけているようなので、以後関東主場で騎乗しても遠征扱いとはしないこととします。
・なんと今週は重賞が5レース(+オープン特別2レース)! 昨春の変則開催の際に無理に重賞をねじ込んで一気に5レース、ということはありましたが、通常の開催で週に重賞5つというのは少なくとも21世紀に入ってからは初めてのようです。
・土曜の東西主場への遠征(障碍競走除く)は池添騎手、岩田騎手、大下騎手、川田騎手、浜中騎手、メンディザバル騎手、和田騎手。大下騎手以外はみな重賞騎乗のための遠征です。
・木幡騎手、宮崎騎手が主場へ。川須騎手、高倉騎手が福島へ。柴田大騎手の復帰に伴ってなのか、先週東京だった丹内騎手も福島に戻ってきました。
・土曜のメインで2歳重賞が2鞍組まれています。東京で京王杯2歳S、京都でファンタジーS。この構成に微妙な違和感がありましたが、アルテミスS開催の関係でファンタジーSが一週延びたんですね。
・そんな状況の中、同一場の牝馬限定競走となるアルテミスSにも牝馬限定で同距離のファンタジーSにも特別登録すら行わず、京王杯2歳S一本で臨んできたヴァンフレーシュ号とリメンバーメジロ号は、牡馬相手でも勝負になると踏んでいるのか、輸送によほど不安があるのかのどちらかでしょうか。単純に調整の関係かもしれませんが。
京王杯2歳Sは収得賞金900万円以上の馬が妙に多く、実に8頭います。重賞優勝馬が2頭、オープン特別優勝馬が4頭、重賞2着馬が2頭という豪華さ。ステップレースとしての重要性が増していることが理由のひとつでしょうけど、今年は全体的に賞金が減額になっており、オープン特別競走を優勝しても加算される収得賞金は750万円(例年800万円)、という事情もできるだけ早く賞金を加算していきたい心理になっているのかなと想像されます。
・ヴァンフレーシュ号の高橋文厩舎は重賞初出走。厩舎に初のオープン特別優勝をもたらした吉田豊騎手が空いているのに、わざわざメンディザバル騎手を呼んでの出走です。
・高柳厩舎も重賞初出走。ムーア騎手を配してきました。
マイネルエテルネル号、コンスタントに使ってきますね。中4週ずつの月1回出走のペースで来ています。ふと、次走になるであろう朝日杯FSまでの間隔を見ると、これも中4週。つまり、今年はすべて中4週で出走することになります。…なんと計算されたローテーション…!
ファンタジーSは佐藤騎手がローガンサファイア号に騎乗。オープン勝ちのあるエーシンセノーテ号を差し置いての騎乗になります。エーシンセノーテ号には国分優騎手が騎乗。
ファンタジーSの他の乗り替わりは、前走騎乗者がいないので、というケースばかりです。この中では、角田厩舎が太宰騎手を乗せるのと清水久厩舎が酒井騎手を乗せるのが珍しい感じです。後者はノースヒルズ馬ということで、馬主サイドの意向でしょうか。
・土曜の重賞はもう1鞍、京都ジャンプSです。少頭数ながら、濃いメンバーです。
テイエムハリアー号は引き続き熊沢騎手、白浜騎手はもう降りた形になるんでしょうか。白浜騎手はメルシーエイタイム号なりスプリングゲント号(後者は間に合うかわかりませんが)で本番に臨むことになりそうで、熊沢騎手というのは本番を見据えた鞍上と言えそうです。
・ナリタシャトル号が西谷騎手に戻り、ここ最近騎乗していた高田騎手はエムエスワールド号に継続騎乗。高田騎手も本番に行くならエムエスワールド号で、ということのようで。
・ノボリデューク号が中村騎手に乗り替わり。自厩舎の森騎手で行ってもよさそうですが、前走の競走中止の印象が良くなかったのでしょうか。
・さらに東京準メインがオーロカップアニメイトバイオ号が3年ぶりの1400m戦です。
・チャームポット号に和田騎手。ホットプレイの一族といえば和田騎手というイメージですが、チャームポット号には久しく騎乗しておらず、3年ぶりになります。
・ヒットジャポット号はオープン特別によく出走する割に、条件戦・重賞通じて今回が初のハンデ戦出走です。条件戦からの叩き上げで5歳にしてハンデ戦が初、というのも珍しいような。
・日曜の東西主場への遠征(障碍競走除く)は安藤騎手、内田騎手、熊沢騎手、柴田大騎手、柴田善騎手、武豊騎手、浜中騎手、福永騎手、松岡騎手、三浦騎手、メンディザバル騎手、横山典騎手、和田騎手。
・勝浦騎手が主場へ、川須騎手、高倉騎手が福島へ。
・京都でエリザベス女王杯が開催。牝馬三冠レースですべて2着という珍記録をつくったヴィルシーナ号が悲願のGI制覇なるか、あるいは太宰騎手が念願のGI奪取なるか、といったあたりが注目でしょうか。
・GI競走ながらメンバーとしては少し落ちる感じですね。1600万下格の馬が5頭もいます。
オールザットジャズ号が川田騎手に。主戦の藤岡佑騎手としてもこのレースを目標に気合いを入れていたでしょうに、無念の乗り替わりとなりました。藤岡佑騎手はレジェンドブルー号に騎乗。
エリンコート号、今回は池添騎手です。
・ラシンティランテ号は3走前騎乗の四位騎手が空いている中ではありますが、ルメール騎手を配してきました。まあサンデーレーシングのクラブ馬ですから、ある程度は仕方ないところもありますかね。
・牧田厩舎がGI初出走。
・東京では武蔵野Sが開催されます。騎手としてはこちらのほうが豪華に見えますね…。
・総大将格であったハタノヴァンクール号が先週コケてしまったとはいえ、ダートのレベルが高いと言われている3歳馬が実に5頭も出走。3歳馬5頭出走となると3年ぶり。その時のメンバーはワンダーアキュート号、ラヴェリータ号、トランセンド号、シルクメビウス号、テスタマッタ号という錚々たる顔触れでした。そう考えると、今回の5頭も先々まで楽しめるメンバーなのかもしれません。
・藤岡康騎手が休業中とあって、シルクフォーチュン号には武豊騎手が騎乗。テン乗りではなく、3年8ヶ月ぶりの騎乗となります。
ナムラタイタン号に熊沢騎手が騎乗。怪我から復帰して、前走の南部杯から再コンビでしたがその際はスタート直後に落馬競走中止だったため、仕切り直しの一戦です。連覇のかかるレースでもありますね。
・同馬主のナムラビクター号も再度の東京遠征。1800m未満の距離は初めてです。
・浜中騎手はこのレースのヒラボクワイルド号のための遠征のはずですが、少し弱いような…と思ったら、特別競走3レースがすべて大久保龍厩舎とのコンビですね。どこかで一発あるんでしょうか。
・マルカフリート号は国分優騎手のままでもよさそうなものですが、戸崎圭騎手に乗り替わりになりました。
・京都の準メインはオープン特別のアンドロメダSです。ウインペンタゴン号が実に4年ぶりの芝。武蔵野S非抽選のボレアス号もこちらに回ってきました。
・タムロスカイ号は国分恭騎手も佐藤騎手も空いているにもかかわらず、太宰騎手で臨みます。
・出世レースとなりつつある黄菊賞に出走するサンガヴィーノ号、柴田善騎手が騎乗しますが、数少ないチアズブライトリー産駒なんですよね。チアズブライトリー号を管理していた山内厩舎が、当馬の七夕賞優勝時の鞍上だった柴田善騎手に依頼するとはなかなか粋なことをします。本レースの注目はキズナ号なり、間隔詰めてきたトーセンパワフル号なりなんでしょうけど。
・今週の1鞍騎手(障碍競走除く)は安藤騎手、大下騎手、荻野要騎手、梶騎手、菅原騎手、鈴来騎手、竹之下騎手、田面木騎手、森騎手。
 
・同一場で一日に5頭出し以上する厩舎は以下のとおり。土曜福島:中村厩舎、羽月厩舎、牧浦厩舎が遠征で4頭出し。土曜東京:高橋祥厩舎が7頭出し、宗像厩舎が5頭出し、西園厩舎が遠征で4頭出し。土曜京都:坂口厩舎が5頭出し。日曜福島:畠山重厩舎が6頭出し、橋口厩舎が遠征で4頭出し。日曜東京:大和田厩舎が5頭出し。日曜京都:笹田厩舎が5頭出し。

*1:少なくとも、デムーロ騎手の短期免許交付期間である19日までは埋まった状態です