中央競馬のためにならない話

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勝手にヤングバトルシリーズ2012(秋)新潟ラウンドポイント表

この秋のローカル開催は新潟→福島→中京と、3週6日ずつの開催が続きますが、その全日である18日分、若手騎手競走が組まれています。そこで、例によってヤングバトルシリーズを勝手にやります。
久々なので念のため記しますと、ヤングバトルシリーズとは、2009年暮れと2010年年初に中京競馬場で、おそらく若手騎手の技術向上を目的に公式開催されたイベント。ポイント集計対象となる騎手はJRA公式の定義による若手騎手で、若手騎手が上位入線するとポイントが獲得でき、開催を通しての累積ポイントで競います。また、各日1日組まれている若手騎手競走では、他のレースよりもポイントが大きくなっています。公式開催の際は、優勝騎手を実際に表彰していますが、勝手にやるシリーズでは特に何もありません。ただ、最近好調な騎手が誰かを見るバロメーターにはなるかな、と思います。
ポイントは、一般競走1着で5点、2着3点、3着1点。若手騎手競走1着で10点、2着5点、3着4点、4着3点、5着2点、6着以下1点(つまり、若手騎手競走は完走さえすればポイントが入ります)。重賞競走は1着10点、2着5点だったと記憶していますが、これまでに該当者はいません。なお、春の新潟時点からは、高倉騎手と宮崎騎手が集計対象から外れています。
今回は、各ラウンド終了毎にポイント表を掲載していこうと思います。新潟ラウンドの結果は以下。


順位騎手ポイント一般1着一般2着一般3着若手1着若手2着若手3着若手4着若手5着若手6着以下
1中井裕二6225 6 51010 321
2菱田裕二5010 9 21015 3 1
3西村太一2910 3 110 5
4嶋田純次23 5 3 110 22
5藤懸貴志19 3 10 42
5荻野琢真19 3 2 543 2
7原田和真13 10 3
7杉原誠人13 5 43 1
7平野優 13 4342
7黛弘人 13 6 4 3
7横山和生13 3 1 4 5
12伊藤工真12 5 3 4
13水口優也10 5 3 2
14山崎亮誠 8 4 4
15菅原隆一 4 4
15長岡禎仁 4 4
17田中健  1 1
17高嶋活士 1 1
※ポイントなしの騎手は省略。


新潟開催をきちんと買っている方はおわかりでしょうが、とにかく中井騎手と菱田騎手が暴れています。中井騎手は1週目からずっと1位をキープ、菱田騎手も3位→2位→2位と安定しています。ともに若手騎手競走でも上位入線が多く、若手騎手競走6戦中、2着がふたり合わせて5回という寡占状態。これまで主場で戦ってきた効果もあるのでしょう、馬がよく集まっています。
あとは既に3位争いの様相。一時期不調だった西村騎手がここ2週で息を吹き返した感で、まずまずポイントを稼いでいます。先週騎乗自重のため2週分で勝負となった嶋田騎手は現在4位、このままローカルを回るなら3位争いの最右翼となりそうです。春の新潟シリーズで1位だった藤懸騎手はやや出遅れた感じ。新潟開催に入るまでしばらく勝てない時期があり、現在も他の上位騎手に比べると上位入線の頻度が少し落ちます。荻野琢騎手は先日フリーになりました、これが今後の騎乗馬にどのように影響するでしょうか。
栗東に拠点を移してから目立たないレベルながらまずまず安定している水口騎手、新潟開催の最終レースで初の特別競走優勝を飾りました。減量期間は残り4ヶ月で現在通算15勝、3kg減から脱出するのは厳しそうですが、減量なし(しかも前走2着とはいえ人気のなかった穴馬)で勝てたのは自身にとっては大きな勝利になりそうです。


なお、過去のヤングバトルシリーズの結果は以下のとおりです。
2009(中京・公式開催):http://d.hatena.ne.jp/horsedata/20091228/p1
中京2010(公式開催):http://d.hatena.ne.jp/horsedata/20100215/p1
新潟2010:http://d.hatena.ne.jp/horsedata/20100524/p1
福島2010:http://d.hatena.ne.jp/horsedata/20101124/p1
新潟2011:http://d.hatena.ne.jp/horsedata/20110614/p1
新潟2011(秋):http://d.hatena.ne.jp/horsedata/20111126/p3
新潟2012:http://d.hatena.ne.jp/horsedata/20120521/p1